« トランプ氏不支持率が51% | トップページ | 本年度の防衛予算が過去最大に »

2017年1月17日 (火)

中国におもねる中日新聞の南西諸島防衛の論調

17日付の中日新聞が、22日投票の宮古島市長選の争点である陸上自衛隊の対艦ミサイル部隊の配備について取り上げています。紙面を見ると、配備について賛否両論の立場を取り上げていますが、賛成の意見は記事全体の1/4以下で、全体として反対の立場に立った論調です。そのせいか中見出しも「代償大きすぎる/経済効果を期待」となっており、反対意見を優先しています。

記事では反対派の意見として、第二次大戦では島に日本軍の基地があったせいで米軍の攻撃を受けたが、今回も対艦ミサイルを配備すれば攻撃目標になるとしています。しかし、これはおかしな主張です。確かに先の大戦で、我が国は米軍から熾烈な攻撃を受けました。しかし、それは我が国から米国に対し宣戦布告を通告した戦争の真っただ中であれば、仕方のないことです。それに対し、自衛のために対艦ミサイルを配備したことを理由に攻撃するのは侵略以外の何物でもありません。

中日新聞は「中国艦隊が宮古海峡を通過した。ミサイル配備計画は既に中国を刺激した。」と書いていますが、これではまるで自国領土を防衛するのが悪いことをするかのような言い草です。

中国が宮古海峡を通過するのは、太平洋に進出するのに我が国の領海が邪魔になって、そこしか自由に航行できないからで、自由航行のために宮古島以西を自国領土にしたいと領土的野心を隠そうともしません。

Photo_2

我が国の領海と防空識別圏です。  (出典:平成27年防衛省 防衛白書より)

中日新聞は、中国を刺激しないのが我が国の安全のためだと言いたいようですが、果たしてそうでしょうか。尖閣諸島や南シナ海における中国の主張を見れば、中国は自分たちが欲しいと思えば、国際的にはとても認められない理屈を臆面もなく主張して、軍事力を背景に既成事実化するのが常套手段です。中国は台湾を武力によってでも併合することを公言していますが、その時邪魔になるのが宮古島以西の南西諸島です。

中国が台湾に侵攻する際に、我が国や米国が南西諸島を足掛かりにして台湾に加勢することを阻止するのが中国の狙いです。そのためには南西諸島を元々の自国領土と主張して併合したいと思っている筈です。

Photo_4

上図で赤く塗った部分が、宮古島以西の領土・領海と防空識別圏です。これを中国の立場に立って見れば、台湾有事の際にいかにこのエリアが邪魔であるかが良く判ると思います。

敢えて言うまでもありませんが、この地域は我が国の領土であり、独立国として自国領土を防衛するのは当然の権利であり、義務でもであります。我が国が毅然としてこの地域の安全を守り、領土を保全することは当然で、いかなる国であってもこのことを妨げる権利はありません。

|

« トランプ氏不支持率が51% | トップページ | 本年度の防衛予算が過去最大に »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/171584/64776257

この記事へのトラックバック一覧です: 中国におもねる中日新聞の南西諸島防衛の論調:

« トランプ氏不支持率が51% | トップページ | 本年度の防衛予算が過去最大に »