那覇空港拡張工事が全面的に中断
那覇空港は軍民共用空港ですが、民間機の利用の増加に加えて自衛隊機によるスクランブル発進の回数が急増していることから手狭となり、海岸を埋め立てて第二滑走路の建設を進めています。滑走路が2本になることにより、大幅な増便が可能となりますので地元では観光客の増加が期待されています。
工事は海底地形を改変する行為にあたる岩礁破砕の許可が必要となり、これまで仲井間前知事、翁長現知事によって許可されて来ました。許可の期限は3年間のため、事前に政府が工事の申請をしていましたが、沖縄県は再三追加書類の提出を求めるばかりで許可を認めていません。
これは同じく埋め立て工事を行なっている辺野古沖の滑走路新設工事をにらんだものと思われ、埋め立て工事を認めないことで、辺野古沖の工事をけん制しようとしているものと思われます。仲井間知事当時は申請から8日で許可されていたのが、今回は40日以上経過しており、同一の工事の延長なのに違和感はぬぐえません。
このため、今月13日以降工事は中断されたままで、このまま行けば平成32年の供用開始が間に合わなくなる恐れが出て来ました。那覇空港は過密な運用により、ひとたびトラブルが起これば長時間航空機の利用ができなくなり、利用者に多大な影響がでます。また、南西地域に一か所しかない航空自衛隊の基地としての機能が奪われることになり、安全保障上も大問題となります。
知事の個人的な政治的思惑で、県民の安全に大きな影響を与えることなど許されるものではありません。政府の申請に対し、法的な不備がなければ速やかに許可するのは当然で、県民や国民の安全を人質にとることは断じて許されません。
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