ヘリ空母4隻体制に
昨日、ジャパンマリンユナイテッド磯子工場でヘリコプター搭載護衛艦(DDH)「かが」の就役式が執り行われ、DDH4隻体制が完成しました。
DDHは潜水艦を探知する哨戒ヘリを搭載し、複数の哨戒ヘリからソノブイを投下したり、機体からディッピングソナーを海中に吊るして潜水艦の位置を正確に探知して捕捉・攻撃をするための艦船です。
防衛省はDDHをヘリコプター搭載護衛艦としていますが、これは元々護衛艦の後部甲板にヘリコプター搭載のためのスペースを設けて、ヘリコプターを運用して来た名残であり、はるな型やしらね型の搭載数が3機だったことからです。3機のヘリコプターを空母以外の艦船で運用するのは当時としては画期的なことでしたが、外観は護衛艦(DD)のままでしたので、DDH(Hはヘリ搭載の意味)の呼称は当然でした。
しかし、全通甲板を備え満載で19000トンのひゅうが型となり、最大11機のヘリコプターを艦内に収容できる大型艦となっても従来通りのヘリコプター搭載護衛艦の呼称を使い、更にそれを上回る満載27000トンのいずも型となってもそう呼ぶのはいささか違和感があります。
「かが」と同型艦の「いずも」。 (出典:防衛省)
上の写真を見れば、どこから見ても空母そのものです。熊本地震の際には米軍のオスプレイがDDH「ひゅうが」に着艦し、救助物資を積み込んで被災地に空輸しましたが、4隻体制となったことで今後は今まで以上に、こうした災害救助にDDHの派遣がしやすくなります。
そして以前から言われていますが、垂直離着陸が可能なステルス戦闘機F-35Bを運用するのかに注目が集まります。F-35Bについては別途米軍の強襲揚陸艦をお手本にした多目的輸送艦の建造が検討されており、次期大型艦がどうなるのか、注目されます。
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