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2017年3月 1日 (水)

F-35の価格引き下げについて

今日から3月ですが、年度末が近いせいか、このところ軍事関連の報道が目に付きます。中国の空母建造や、極超音速滑空飛翔体など、まるで防衛予算獲得のための援護射撃のようにも思えますが極超音速滑空飛翔体の記事は政府に批判的な論調の沖縄タイムス紙が取り上げているのが注目されます。

そのような中、今朝の中日新聞が新型ステルス戦闘機F-35の価格引き下げについて1面のコラム欄で取り上げていました。内容としては製造元のロッキード・マーティンが7.3%の値下げに応じたが、トランプ氏が6兆円の国防費増額を打ち出したので、痛いどころか笑いが止まらないだろうとの主張です。つまり裏取引があったのでは、とも取れる内容ですが、そうでしょうか。

F35

F-35A (出典:防衛省)

F-35の生産については年度毎に生産機数と総額が製造元のロッキード・マーティン社との間で結ばれています。今回の値下げは第10製造ロットの90機について7億2800万ドルの値下げを表明したもので、1機あたりの価格は9460万ドル(約110億円)になりました。第9ロットでの製造数は57機で、F-35Aの価格は1億210万ドル(119億円)でしたので計算上は7.6%となります。値下げについては量産効果によるもので、57機から90機へと1.6倍になれば7.6%のコストダウンは妥当な数字だとも思えます。

ちなみに第8ロットの生産数は43機で94億ドル。単純計算で1機1億1400万ドル(133億円)で、この時のコストダウンは10.5%です。

2019年には生産数が200機にもなり、目標価格は8500万ドル(99億円)と予想されていますので、なにやら裏取引があったかのような勘繰りは全くの誤りだと言えるでしょう。

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