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2017年3月15日 (水)

次世代ステルス戦闘機を日英共同研究か

国防の基本は制空権(航空優勢)を維持することは論を待ちません。どのような装備を配備しようと、相手の航空機に大挙して攻撃されればとても勝ち目はありません。なので、各国は最新鋭の戦闘機を配備して、自国の領海・領空を守っています。

我が国の場合、F-15J、F-2、F-4J改の戦闘機で日本の空を守っていましたが、ベトナム戦争でも使われたF-4戦闘機はさすがに老朽化したので、今後ステルス戦闘機のF-35Aを42機導入することになっています。主力のF-15J戦闘機も、およそ半分に当たる100機は設計が古いタイプなので、こちらも更新が必要な状況で、おそらくF-35Aに更新されることになると思われます。そして、現在唯一対地・対艦攻撃ができる戦闘機のF-2ですが、2030年代には退役が始まるとされていますので、新しい機体が必要とされます。

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スクランブル訓練中のF-2戦闘機

こちらもF-35で良いのではないかと言う声もありますが、F-35はF-22、F/A-18E、F-16、F-15Eなど多彩な機種を運用する米国の運用要求に基づいて開発された機体なので、我が国の実情にそぐわない面も持っています。現在のF-2は、四方を海に囲まれた我が国を少ない機体で守るために対艦ミサイルを4発積めることを前提としていますが、残念ながらステルス機のF-35には対艦ミサイル4発を機内に収めるスペースがありません。

また、飛行性能よりもステルス性を優先していますので、加速性能がF-2には敵わず、侵入機を撃退する任務に最適な機体であるとは言えない側面も持っています。

そこで我が国では将来必要とされる戦闘機について以前から研究すると共に、搭載するエンジンを開発して来ました。

Photo

将来戦闘機のイメージ図 (出典:防衛省)

ところが昨日、日本テレビが伝えるところでは、日本とイギリスの両政府は、ステルス戦闘機に求める性能や保有している技術について互いの情報を交換することなどを盛り込んだ覚書を今月16日にも署名し、今年秋までに共同開発に進めるかどうか判断したいとしていると言うことです。

これは政府からの正式な発表ではありませんので、正式な発表を待ちたいと思いますが、日英では既に英国製の空対空ミサイルで共同研究の実績がありますので、戦闘機についても共同研究は十分あり得ると思います。昨秋、三沢基地で英国のタイフーン戦闘機と共同訓練を行なっていますが、日頃得られない情報を得る貴重な機会となりましたので、こうした交流を通じて信頼関係を深めることは両国にとって大変意義あることだと考えます。

F15f

共同飛行訓練中の上からF-2、F-15、タイフーンです。

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