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2017年3月25日 (土)

名古屋城天守を木造で復元決定

名古屋の河村市長が推進していた、名古屋城の天守を木造で復元する計画の予算案が市議会で議決され、復元計画が正式にスタートすることになりました。名古屋城は戦前に国宝に指定されていましたが、第二次大戦の空襲で焼失してしまい戦後に鉄筋コンクリートで再建されました。

最近になって耐震診断をしたところ、震度6クラスの地震で倒壊する恐れがあることが判り、河村市長が木造での復元を呼びかけていました。当初案では東京オリンピックに合わせて2020年の完成の計画でしたが、短期間の工事で人件費がかさみ、工事費が500億円に達することから批判を浴びていました。

このため、2020年の完成を撤回し、2022年の完成予定での予算案を提出し、先行工事分について可決となったものです。名古屋城は国宝指定に伴い、詳細な測量図が残されていたことから、これに基づいて本丸御殿が先行して木造での復元工事が行われており、熊本城の二の丸御殿に続いて内部の装飾まで当時の姿で再建されることになっています。

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木造復元天守の第一号となった掛川城天守。掛川城は秀吉配下の山内一豊が築いた城でしたが、幕末の地震で倒壊、図面がなかったことから、絵図と一豊が後に築いた高知城を参考に1994年に木造で再建されました。

関ケ原の合戦の後、家康は江戸城、駿府城、名古屋城と巨大な城を築いて徳川の威光を誇示しましたが、名古屋城を除いて早い時期に天守を焼失してしまいました。名古屋城は昭和期まで現存しながら、残念ながら戦災によって失われてしまいましたが、時を経て創建当時の姿で蘇ることは大変喜ばしいことです。

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