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2017年3月28日 (火)

那須高校生雪崩事故

27日午前8時30分頃、栃木県那須の茶臼岳東面で県高体連が主催した「春山安全登山講習会」のラッセル訓練中に雪崩が発生、高校生7名、教師1名が死亡する事故が発生しました。講習会は引率の教師を含んで62名が参加して2泊3日の予定で開かれ、27日が最終日でした。

当日は茶臼岳に登山予定でしたが、降雪が続くなど悪天候だったことから登山を中止し、那須ファミリースキー場ゲレンデ内で、深い雪の中を歩く「ラッセル」訓練を行なっていました。

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現場周辺の地図です。 (国土地理院電子地図 地理院地図より)

弁天温泉の西方にあるリフトマークが那須ファミリースキー場です。

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赤の円内が雪崩発生の推定地点です。 (国土地理院電子地図 地理院地図を加工)

赤い円の左側の部分の等高線が大変混み合っていて急斜面であることが判ります。ゲレンデは樹木が伐採されていて、雪を保持する力が弱いので、急斜面に新雪が積もれば大変滑りやすい状況になります。このような場所は雪崩の危険エリアとなりますので、本来立ち入りすべきではありません。

スキー場は今期の営業を終了しており、ゲレンデは樹木の生えていない危険な急斜面となっていたのに、そこに大勢の登山者が入り込み、雪の斜面に切り込みを入れる行動を取ったのですから、起こるべくして起こった雪崩でした。安全登山講習で何故このような行動を取ってしまったのか、残念としか言いようがありませんが、主催者にスキー場だからと言った油断、思い込みがあったのではないかと思われます。

今回の事故を受け、スポーツ庁は高校生らの冬山登山は原則行わないよう求める緊急通知を全国の教育委員会などに出していますが、安全登山講習そのものは大変有益であり、多数の死者を出した大田原高校の山岳部もこの事故を教訓として、より安全な登山を目指して活動を継続することを望みます。

追記:雪崩発生時刻について当初8時30分、次に9時20分と報じられたため、8時30分とした表記を9時20分に改めましたが、9時20分は救助要請の通報時刻でしたので、発生時刻を8時30分に再度改めました。

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