« 波紋が広がるFBI長官の解任劇 | トップページ | 自衛隊機が墜落か »

2017年5月14日 (日)

北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射

昨日、朝日新聞が軍事筋の話として、北朝鮮北西部の平安北道亀城市の飛行場で滑走路上にTEL(移動式ミサイル発射機)を起立させ、ミサイルを発射する準備を進めていると伝えていましたが、本日午前5時28分頃、この飛行場から弾道ミサイル1発が発射され、観測が正しかったことが確認されました。

ミサイルの種類や飛行時間などについては現在情報が錯そうしており、正確なことは判っていませんが、水平距離で800Kmほど飛行したものと見られています。

日本政府は北朝鮮のミサイル技術の発達を受け、これまでの海上のイージス艦からの迎撃では対処しきれない恐れがあるとして、陸上設置型のミサイル防衛システムの導入について研究に着手することにしていましたが、一昨日あたりから費用や一基あたりの迎撃可能面積の広さからイージス・アショアの導入について最終調整に入ったと伝えられていました。

Photo

SM-3を搭載しているイージス艦あたご。 (出典:防衛省)

イージス・アショアはイージス艦の艦橋部分を陸上に設置し、隣接したミサイル発射機からSM-3を発射して弾道ミサイルを迎撃するものですが、イージス艦のように定期的に船体を整備する必要がないことから、長期間迎撃任務に当たることが可能です。1システムのミサイル発射数は24発ですが、陸上なのでミサイルの補充も短時間で可能です。

現在開発中のSM-3ブロック2Aは射程2000Km、最大射高が1000km(1500Km説あり)ありますので、日本の中央に設置すれば北海道から九州までをカバーできますが、遠い目標には到達するのに時間がかかりますので、実際は3ヶ所程度に配備する必要があります。同様のシステムにTHAADがありますが、こちらは射程が200Km程なので、イージス・アショアに比べてより多くの場所に配置する必要があり、費用の点でイージス・アショアが有利になったものと思われます。

イージス・アショアは1セットが800億円以上とされており、導入には相応の予算処置が必要ですが、北朝鮮が相変わらずミサイルの発射を続ける以上、大きな反対を受けることは考えにくく、すんなり予算化されるように思われます。

|

« 波紋が広がるFBI長官の解任劇 | トップページ | 自衛隊機が墜落か »

コメント

この件に関して日本共産党の志位委員長が「経済制裁の強化と一体に、北朝鮮との外交交渉に踏み切り、外交交渉のなかで核・ミサイル開発放棄を迫ることが大切だ」と主張しました。結構な意見ですが、もし北がかつてのように核・ミサイル開発放棄と引き換えに金銭を要求してきたら、すんなり払えと言うことでしょうか?

KEDOの時はしっかり対価を受け取りながら、裏では核開発を推進していました。そもそも北朝鮮を信頼が置ける交渉相手と認識していることが世間知らずとしか思われません。

投稿: 雨辰 | 2017年5月14日 (日) 16時33分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/171584/65277059

この記事へのトラックバック一覧です: 北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射:

« 波紋が広がるFBI長官の解任劇 | トップページ | 自衛隊機が墜落か »