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2017年5月18日 (木)

北朝鮮新型ミサイルについて

14日に発射された北朝鮮の弾道ミサイルは、ロフテッド軌道で高度2000Km以上の高度に達したことや、飛翔時間が30分にも及んだことで周辺国を驚かせています。北朝鮮の発表によれば、火星12型と呼ばれる中・長距離の弾道ミサイルで、今回は高度2111Km、水平飛距離787Kmを達成し、実験は成功したと言うことですが、それ以上の詳細については触れられていません。

韓国筋が盛んに分析情報を流していますが、どこまで裏付けが取れているのか、射程を含めて確実なことは判っていません。今のところ、噴煙の色や燃焼時間の長さ、推力の点から液体式のエンジンで1段式と見られていますが、今後詳しい分析がなされるまで、推測の域を出ません。

我が国の専門家と称する人々も技術の進歩を指摘し、重大な脅威とのコメントを出していますが、今回はおそらくエンジンの最大性能を確認する実験で、実質的なペイロードは搭載していなかったのではと考えられることや、実戦配備には更に実射試験が必要となりますので、必要以上に心配することは不要と考えます。また、水平飛距離が787Kmでしたが、おそらく狙いは800Kmだったと考えるのが自然ではないでしょうか。そうであれば予定着水地点から13Km外れたことになり、通常数百m以内とされるミサイルとしての誘導精度はかなり低いことになります。

Photo

火星12の飛行状況を勝手に推測してみました。最初にお断りしておきますが、ロケットや弾道飛行について正確な知識がありませんので、判っている事実から強引に数字を算出しています。従って、重大な誤りがあることも考えられますので、あくまでも個人の推測と考えてください。

まず、30分も飛行が可能だろうかと考え、2100Kmから自由落下した場合の所要時間と速度を計算してみました。すると落下するのにかかる時間は約10.8分、最終的な落下速度は6.4Km/秒となりました。ただし、250Kmより地表に近くなると大気の影響でブレーキがかかります。これについては良く判りませんせんでしたので、1000Km落下した時点での速度が5km/秒ほどでしたので、これ位かなあと言ったところです。

落下にかかる時間が10.8分とすると最高高度に達する時間は19.2分となります。1段式のロケットの最高速度がおよそ5.5Km/秒とされていますので、引力によってこれが0となるまでの時間を計算しました。エンジンが燃焼中は水力によって速度が維持されますが、燃焼停止後は慣性による飛行になるので、常に9.8m/秒2の力でブレーキがかかり、最終的に0になった時点で地表に向かって落下を始めます。

計算すると、これには10.7分かかりましたので、これを元に引き算をすると燃焼時間は8.5分となりました。8.5分であれば、燃焼時間としてあり得ない数字ではありません。今回使用したと思われるエンジンの燃焼試験をしたことは、北朝鮮が映像付きで公表していましたので、燃焼時間に関しては設計通りに働いたと見て良いでしょう。ただ、安定的にこのような仕様のエンジンを大量に作れるかと言えば、現在の北朝鮮の工業力から見てかなり疑問符が付くように思われます。

いずれにしても専門筋の詳細な分析結果を待ちたいと思います。

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