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2017年5月20日 (土)

自然界のコウノトリをハンターが射殺

大変残念な、信じられない事件が起きました。放鳥されたコウノトリが定着して営巣し、4羽のヒナが孵っていた島根県雲南市で、害鳥としてサギを駆除していたハンターが水田にいた雌のコウノトリを射殺、足環を見て初めてコウノトリと気づいたということです。

まずこのハンターは鳥の同定もできないようなので、銃による狩猟免許は許されません。特別天然記念物のコウノトリを知らない時点で、ハンター失格です。アオサギと見誤ったのかもしれませんが、考えられません。

また、雲南市も営巣地周辺(今回は営巣地から3Km地点)の保護に努めるのは当然で、銃による駆除を公然と行わせたのは無神経、無責任としか言いようがありません。

巣には4羽のヒナが確認されているようですが、残された雄だけで4羽のヒナを育てるのはかなり厳しいと思われますので、生育が思わしくないと判断されれば速やかに保護するよう希望します。

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兵庫県豊岡市にて撮影の自然界でのコウノトリです。

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こちらがアオサギですが、コウノトリとは全く別の外観です。

今回の事件は我が国の自然保護史上最大の汚点であり、環境省には再発防止を強く求めたいと思います。

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コメント

残った雄がヒナに餌を運んでいるようですが、一羽では十分に餌を与えることができません。また、巣を離れている間、ヒナ達は外敵や雨に対し無防備な状態となります。

緊急避難的な措置として、巣の近くに人工の餌場を作ったり、カラスなどの襲撃に備えてドローンで応酬するなりの対応を速やかに取るべきだと思いますが、雲南市、環境省の無策には腹が立つばかりです。

投稿: 雨辰 | 2017年5月20日 (土) 16時13分

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