落とし物トラブル
落とし物をした女性が、拾ってくれた男性から連絡を要求され、仕方なく電話したところ「会いたい」と迫られていたことを公表して話題となっています。
落とし物をした場合、拾った人は謝礼を要求することができるため、落とし主が現れた場合は、本人が相手に落とし主の住所・氏名・電話番号を伝えるか、伝えなかった場合には警察が相手に住所・氏名・電話番号を伝える仕組みになっているようです。
現在の仕組みは、プライバシーや個人情報の保護があまり重要視されていなかった頃に作られたものであるため、性善説に基づいていますが、今回のようなトラブルは多発しているようで、犯罪を誘発しかねない状況です。
半面、謝礼を辞退した場合は、仮に落とし主が現れた場合でも、拾った人には何の連絡もありません。私もこの2月に現金を拾い、警察に届けた時に説明を受けて釈然としませんでした。こちらとしては、落とし主が現れたことが判れば、それで安心できるのですが、現在の制度ではそのようなことはなく、三か月経って落とし主が現れなかった時にある連絡がないことをもって、落とし主が現れたことが判ると言うなんとも馬鹿げた仕組みです。
落とし物には高額な現金もあれば、身分証明書のように詳細な個人情報が含まれるものなど様々です。時代遅れの制度を見直し、個人情報が守られながら必要な情報が得られる仕組みに変える時期が来ているのではないでしょうか。
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