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2017年7月 2日 (日)

国産戦闘機F-3にまた一歩

我が国は現在4種類の戦闘機を保有しています。主力戦闘機のF-15J、攻撃力を担うF-2戦闘機、老朽化が進んでいるF-4ファントム戦闘機、そして最新鋭のF-35A戦闘機です。F-35AはF-4の後継機で、現在のところ42機の導入が決まっています。航空自衛隊ではおよそ20機で1飛行隊を構成していますので、一応2飛行隊分と言うことになります。

ところで現在、防衛省ではX-2と言うステルスの技術実証機を使って飛行試験を続けています。これは、将来国産戦闘機を作るための技術開発のためと言うことになっています。現在最新鋭のF-35Aを導入しているのなら、わざわざ新しい機体を開発しなくてもよさそうですが、いろいろと事情がありました。

実は防衛省としてはF-35ではなく、最強の戦闘機と言われているF-22ラプターを希望したのですが、米議会が国防上の機密保持を理由に輸出を許可しなかったので、仕方なくF-35に乗り換えたのです。このため、自分たちの手でもっと強い戦闘機を作りたいと言う思いから、将来戦闘機構想を作って技術開発を始めました。米国が日本を相手にしなかったのは日本の技術がステルス戦闘機を作るレベルに達していないと見たからだと考えたこともあります。

その一つの答えがX-2の開発でしたが、見事計画通りの機体を作ることができました。ただ、X-2は量産を前提としない試作機なので、実際の戦闘機の2/3ほどの大きさしかなく、エンジンもその機体に合わせた出力しか出せません。過去にも実際の戦闘機を作ろうとした時、ネックになったのがエンジンでした。

ところが、先日防衛省が試作エンジンの大まかな仕様と納期を公表し、来年の6月までに試作エンジンを完成させると発表しました。

http://www.mod.go.jp/atla/pinup/pinup290628.pdf

Xf

新型試作エンジンのXF9-1の概念図です。(出典:防衛装備庁のHPから)

これまで、日本は高出力のエンジンは開発できないと言われてきましたが、アフターバーナーなしで11トン、アフターバーナーありで15トンと想像以上の出力を持ったエンジンでした。どれだけすごいかと言えば、F-15のエンジンの推力は8.1トン、アフターバーナー使用で13.2トンですが、それを大きく上回ります。F-22のアフターバーナーなしの推力は公表されていませんが、アフターバーナー使用時の60%とすれば9.8トンとなりますので、これに勝るとも劣らない性能であることが判ります。

Photo

F-3の概念図の一つです。実際には正式な設計はされていないので、公表のしようがないのですが、双発のステルス機で搭載する装備はウェポンベイに収納する機体となれば、嫌でもF-22に似通ったシルエットになってしまいます。

実際に開発に着手するかどうかは来年の夏までに判断することになっていますが、昨今の北朝鮮や中国の軍事圧力が高まりつつある状況を考えれば、開発にGOサインが出る可能性が高いのではないかと思います。

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