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2017年7月 8日 (土)

巡航ミサイル保有論

北朝鮮の核開発にブレーキがかかりません。金政権の生き残りがかかっているので、体制が存続する限り止むことはないのでしょう。しかし仮に米本土に届くICBMが開発できたとして、それを実際に発射できるとは思えません。

現在北は核弾頭を10~20発保有しているのではないかと推定されているようですが、実際に弾道ミサイルに載せられるレベルに達しているかは誰にも判っていません。もし10発の核弾頭があるとして、実際にミサイルを発射しても、米国はICBM迎撃ミサイルGBIを30発持っており、更に14増やす計画なので、全て迎撃可能です。

そして米国はと言えば地上発射のICBMミニットマンを450発、オハイオ級原潜に336発のトライデントミサイルを配備していますので、何倍もの利子を付けて返礼が可能です。従って、直接米国に向かって発射することは考えにくいのですが、体制崩壊が現実のものとなった時、ヤケクソ的に我が国に向けて発射することはあるかも知れません。

我が国にとってこれは大変迷惑な話ですが、イージス艦による迎撃態勢が取られることになっているので、これに期待するしかありませんが、万一ということが考えられます。では何か他に取りうる術(すべ)があるのか考えた時、北に対する攻撃力が必要ではないかと思います。

現行の憲法は攻撃のための装備を保有することを禁じています。しかし、一方で相手国が我が国に対して大量破壊兵器による攻撃を行おうとしている時は、事前にこれを破壊することを容認しています。しかし、政府はこれまで、相手国を攻撃できる装備を保有することを避けて来ました。やはり憲法9条による戦力の保有禁止の縛りが大きいことが理由だったと思われます。

しかし、国民の多くの命が奪われようとしている時に、紙に書かれた文言にとらわれて国民を救う行動が起こせないのでは本末転倒です。北朝鮮が、もし我が国に対して直接的な攻撃を加えた場合、北に対して相応の代償を払わせることが可能な攻撃力の保有に踏み切るべきではないかと考えます。

具体的には巡航ミサイルの大量保有です。巡航ミサイルと言えばイラク戦争でも大量に使われましたが、相手の軍事基地や交通インフラに対し大きな打撃を与えることが可能です。

Photo_2

巡航ミサイル RGM-109 トマホークです。お尻に付いている円筒部分は、発射用のブースターで、発射後切り離されます。

Photo_4
自衛隊が保有している90式対艦ミサイルとの比較です。重量が2倍ほど大きくなりますが、射程はなんと10倍以上も長くなっています。もしトマホークがあれば、どこまでを射程内に捉えることが可能かと言いますと、

Km

こんな具合です。巡航ミサイルを船に積んでおけば、遠く離れた点線の円の中のどこからでも北朝鮮全域を攻撃することが可能です。勿論、攻撃することが目的ではなく、もし日本を攻撃したら、こんな反撃が加えられるぞと言うことを北朝鮮の軍首脳に解らせるためです。軍首脳部が、日本の反撃力を十分認識すれば、自暴自棄になった指導部が、軍に対して発射命令を出しても国が壊滅する反撃を受けるので、発射命令に背くことになるかも知れません。もし、そうならなかったら、相手に対して十分な反撃をし、体制の息の根を完全に止めることになるだけです。

巡航ミサイルは航空爆弾1発程度の威力しかありませんので、北朝鮮軍を壊滅することまではとてもできません。しかし、地対艦ミサイルや地対空ミサイルをかなり無力化できますので、航空機による反復攻撃がし易くなり、更に大きな損害を与えることにつながります。

核攻撃を避けるために、今できることをやらなければ、事態は更に悪化するのではないでしょうか。

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