« 巡航ミサイル保有論 | トップページ | 内閣支持率が更に下落 »

2017年7月 9日 (日)

防災用車両の拡充を

北九州の豪雨災害は未だ全容がつかみ切れていませんが、9日午前8時現在で死者18人、行方不明者は26人となっています。有明海で豪雨災害の行方不明者と見られる身元不明の遺体が5体見つかっており、この5名を含めると死者は23人、行方不明者は21人となります。

行方不明者の捜索や孤立地区への救援作業は、昼夜を徹して行われていますが、その中で全地形対応救難車のレッドサラマンダーの存在が大きく取り上げられています。

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20170708/CK2017070802000237.html

レッドサラマンダーはシンガポールの車両メーカーの製品で、ゴム製のクローラー(キャタピラー)で悪路を走行でき、水深1.2mまでの水中も走行可能です。総務省が東日本大震災を教訓に、どんな現場にも対応できる車両ということで一台だけ導入し、岡崎消防署に配備していました。

今回の水害では広範囲が水没し、道路が土砂に覆われたり、陥没して救助の手を阻んだことから、レッドサラマンダーをもっと全国的に多数配置すべきのとの声が広範囲に上がっています。確かに大規模水害は毎年のように発生していますし、津波被害が発生した際にも対応できますので、有効な装備ではないかと思います。各政令都市に1台ずつ備えれば、全国に20台配備できますので、救助に大きな戦力となることが期待できます。

しかし、できれば災害が起こる前に危険個所を見回り、避難が必要な住民を事前に移動させることができれば人的被害を出さずに済むはずです。それには災害に強いパトロール用車両が必要ではないかと考えます。

P5270011r16

自衛隊の軽装甲機動車です。軽装甲機動車は防弾タイヤの4輪駆動車で悪路を走行でき、防弾ガラスを備え、車体も防弾で頑丈にできているので、少々の落石があってもそのまま走行可能です。

Pa200036

本来の乗員は4名ですが、後部にシートを備えれば緊急時に2名くらいは乗車できそうです。軽装甲機動車は自衛隊専用車両で、車体構造は防衛上の機密事項になっていますので、このまま民間に販売することはできません。使用する鋼板や防弾用の部材を一般向けの素材とし、民間に公開すると具合の悪い機構は一般用のものに置き換えれば、防災用の車両として打って付けだと考えます。

かつて軍用だったジープを一般用として販売したことがありましたが、それの防災版です。元の車両は3000万円ほどと、車両としては高価な部類ですが、レッドサラマンダーの1億1000万円と比べれば安いものです。山間部の市町村にこのような車両を配置して、災害が予想される際に、事前に管内を見回って危険をより早く察知すれば、それだけ被害を抑えることが可能です。一点豪華主義も結構ですが、より多くのパトロール車両を活動させることも必要なことだと考えます。

|

« 巡航ミサイル保有論 | トップページ | 内閣支持率が更に下落 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/171584/65511569

この記事へのトラックバック一覧です: 防災用車両の拡充を:

« 巡航ミサイル保有論 | トップページ | 内閣支持率が更に下落 »