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2017年8月30日 (水)

火星12型の飛翔について

北朝鮮が、今日になって昨日発射したミサイルが火星12型だったと公表しましたので、昨日の火星12型の発射について検証してみました。すると、前回よりも大幅に燃焼時間が短く、搭載燃料をかなり減らして発射したのではないかと思われます。また、経過時間と高度、飛距離から計算すると速度はいずれも秒速3Km台で、液体式の1段式ミサイルだったと考えられます。

12_3

公表された時刻と距離、高度を図にしてみました。発射時間については5時57分説もありますが、58分説を取っています。襟裳岬の通過時刻についても7分説がありますが、落下時間から考え6分説を取っています。いずれにしても分の単位なので、秒にすれば相当な誤差を含んでいるのは確かです。

飛行距離(水平移動距離)を所要時間で割ると平均速度が出ます。

2690Km÷14分÷60秒=3.2Km/秒      平均速度は秒速3.2Kmです。

また、襟裳岬上空で最大高度550Kmに達したとのことなので、ここまでの平均速度は

1510Km÷8分÷60秒=3.15Km/秒  最高高度までの平均速度は秒速3.15Kmです。

550Kmの高さから自由落下した場合、海面に到達するまでにかかる時間は

h=1/2gt2  h=落下距離 g=9.8m/s2  から  t=√2h/g なので

t=√110000/9.8≒335秒  5.58分 となります。この場合の平均速度は

1180Km÷335秒=3.52Km/秒         平均速度は秒速3.52Kmです。

尚、これらは水平移動距離での数値なので、三角関数を使って疑似的に弾道距離に換算すると

総飛翔距離約2908Km、最高高度まで約1607Km、最高高度から約1301Kmとなりそれぞれの平均速度は

3.35Km/秒、 3.88Km/秒、 3.57Km/秒 となります。

弾頭部分についてはMIRV(複数弾頭)ではなかったのかとの見方がありますが、完全には否定できないものの、現段階では核弾頭の小型化がそこまで進んでいるとは思われず、単弾頭方式であったと考えます。

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