ホンダモンキーが8月で生産終了
排気量50ccの原付バイクながら、発売から50年にわたって多くのファンに愛されて来たホンダのモンキーが今月を持って生産を終了します。50年を経て商品の魅力が無くなった訳ではなく、排ガス規制が強化され28年規制に適合しなくなったのが、その理由です。実はモンキーだけでなく、多くのバイクがこの規制をクリアできずに生産を一旦中止します。
バイクの排ガス規制については達成が困難なことから、これまで規制の強化が見送られていましたが、四輪の規制が年々強化されたために、2000ccの車よりも原付バイクの排ガスのの方が汚染物質の排出量が多いといった逆転現象が起きてしまい、バイクの規制強化も止む無しの事態となりました。
バイクも電子制御の燃料噴射機構を備えたり、点火のタイミングを電子式にするなど、これまでも排ガス対策を取って来ましたが、小型車は対応が難しく、今回多くの機種で生産が終了する事態となったもので、日本のバイクの原点とも言えるホンダスーパーカブも一旦生産が終了すると言われています。スーパーカブについては配達用に大変な台数が使われていることから、新型車が出るのではと言った観測もありますが、これを機にEV化して電動バイクとして生まれ変わると言った話も出ています。
バイク業界もこのような流れを深刻に受け止めており、業界1位のホンダと2位のヤマハが提携してエンジンや車体を共通化する流れとなっています。日本のバイク人口は年々減り続けていますが、通勤や買い物など比較的短距離の移動には、手軽で省エネのバイクの利用が適していますので、何とか規制を乗り切って庶民の足として復活して欲しいと願っています。
かつての愛車、オフロードバイクXL250から派生した400cc単気筒のFT-400です。加速はそれほどでもありませんでしたが、独特のトルク感と排気音が好きでした。
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