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2017年8月10日 (木)

新型護衛艦は三菱重工が契約企業に選定

最近安全保障関連の記事が続いて恐縮ですが、弾道ミサイル問題など、大きな事案が続いており、例年になく暑い夏となっていますので、今しばらくお付き合いをお願いします。

さて本題ですが、海上自衛隊は冷戦終結以降、艦船の保有数の見直し、削減をして来ました。それは、一番の脅威としていたソ連が崩壊し、新たにロシアとなって以降、ロシア軍は予算不足に悩まされて、急速に海軍力が低下していたからです。

一方、それまで沿岸域海軍だった中国海軍は好調な経済力をバックに装備の近代化と大幅な保有数の増大を同時に押し進め、新たな脅威となって来ました。ところが、我が国は弾道ミサイル防衛などの新たな分野に予算を振り向けねばならず、護衛艦の増加が思うに任せない状況となっていました。

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たくさんのレーダーを備えたあさぎり型護衛艦の「やまぎり」基準排水量3500トンです。

このため、最近の護衛艦がが基準排水量が5000トンを超え建造費も高性能化によって700億円を超えていたものを排水量を3000トンクラスに、価格も400~500億円に抑えた新型艦を年間2隻ずつ建造する計画が持ち上がっていました。新型艦は老朽化した旧型艦を置き換え、多機能な最新の装備を備えつつ、数も揃えて中国海軍に対峙できる陣容を整えるのが目的です。

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これまで将来型護衛艦、30DEXなどと呼ばれていた新型護衛艦です。 (出典:防衛省)

新型護衛艦は以前にも記事に取り上げましたが、この時は対艦ミサイルやVLS(垂直発射装置)は装備されないとの観測がありました。しかし、中国海軍が新型の052型駆逐艦の大量建造を続け、新たに055型大型駆逐艦を建造したことから、これらに十分対抗できる艦船の建造に踏み切ったものと考えられます。

ただし、単に高性能化すれば価格が高騰し、数が揃えられなくなってしまうので、価格を抑えながら高性能化を果たすと言う二律背反的な要求を満たす、意欲的な設計であると評価します。コスト削減のため、8隻分をまとめて契約する方式ですが、最低で3次、設計変更を伴う可能性がありますが、4次計画くらいにまでなるのではないかと推測します。

北朝鮮情勢で、新旧合わせたイージス艦8隻が弾道ミサイル防衛に重心を移さざるを得なくなっていますので、新型護衛艦が今後の海上防衛の中核を担う艦艇になるのではないかと思われます。

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