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2017年8月18日 (金)

中日新聞がまたしてもオスプレイに難癖

日米、安全より「同盟」優先 オスプレイ飛行常態化も

中日新聞が北海道で行われている陸上自衛隊と米海兵隊との共同訓練に参加した米軍のオスプレイについて伝える18日付の記事の見出しですが、あまりに感情的な表現で感心できません。記事を引用すれば

~オーストラリア沖で起きた死亡事故直後で地元が反発する中、日米両政府は強固な同盟関係のアピールを優先した形だ。今後、陸自が導入するほか、在日米軍基地への追加配備計画もある。安全性への懸念は拭い去れないまま、日本上空での飛行が常態化するのは確実だ。~

と、オスプレイの飛行が安全を無視したかのような口調ですが、オスプレイが危険な航空機だとの指摘は当たりません。オスプレイは飛行機のような固定翼モードとヘリコプターのようなヘリモードを使い分けて、高速で飛行し、垂直着陸が可能な輸送機です。この特徴を生かして、ネパールの大地震の際は沖縄から空中給油を受けながらネパールまで飛行し、現地での救助活動に活躍しました。他の国の救助隊は一旦輸送機にヘリを積み込んで隣国のインドまで輸送し、そこからヘリを飛ばして現地入りしましたが、空港が混雑して到着が大幅に遅れる結果となりました。

固定翼機と比較して、回転翌機に事故が多いのは周知のことです。民間機ですが、今年3月には長野県の防災ヘリが訓練中に墜落し、乗員9人が亡くなる事故を起こしています。昨日も南極観測船に搭載しているCH-101ヘリコプターが、岩国基地で訓練中に着陸に失敗し、横転事故を起こしていますし、陸上自衛隊のAH-1攻撃ヘリが夜間飛行訓練中に不時着し、脚部を損傷しています。

ヘリコプターは回転翼を回転することで揚力を発生させ、機体を浮上させていますが、空中に留まるホバリングは様々な要素の微妙なバランスによって成り立っていますので、どれかの条件が外れれば、機体の安定は失われてしまいます。

中日新聞の記事は、オスプレイを運用することは地上の安全を無視するかのような主張ですが、飛行するに当たり一番安全を気にするのはオスプレイの乗員であり、搭乗者です。なぜなら、当然のことながら、もし事故になれば彼らの生存が真っ先に脅かされることになるからです。その彼らが安全だと判断し、運航することに対して一方的だと決めつけるのは、いかがなものかと思います。

Photo_3

雲海の上を飛行するオスプレイ。 (出典:在日海兵隊HP)

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