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2017年9月 2日 (土)

新しい名前で出ています?

昨日の来年度予算概算要求書の中で、どうしても腑に落ちないものがありました。それは当初防衛用対艦誘導弾の要素技術の研究です。

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新対艦誘導弾のイメージ図です。 (出典:防衛省来年度概算要求)

対艦ミサイルと言うことですが、何から発進するのかさえも示されていません。しかもどこかで見たような形状です。

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かつて研究されていたTACOM(多用途無人機)です。 (出典:防衛省)

尾翼やエアインテークの形状がそっくりです。TACOMは硫黄島での試験中にエンジンの故障で2機が墜落しましたが、上のイメージ図にわざわざ「エンジンの耐久性向上等」と表示されているのも意味深です。

また、新対艦ミサイルと言うことですが、開発目的が以下の理由となっています。

「諸外国が保有するミサイルの長射程化を踏まえ、その覆域外から対処が可能となるよう、現在の対艦ミサイルの射程及び残存性の向上を目的として、新たな島嶼用対艦誘導弾の要素技術の研究」

ところが、現在開発中の超音速対艦ミサイルのXASM-3では以下の開発理由となっています。

「既存の空対艦誘導弾では、高性能な対空兵器が搭載された敵戦闘艦に対する効果的な対処が困難になりつつあることからXASM-3の開発を実施する」

XASM-3の開発理由では既存の亜音速ミサイルが時代遅れになりつつあると言っているのに、新対艦ミサイルはどうみても亜音速のTACOMの焼き直しで、どうも長い航続距離を売り物にしている気がします。良くある話ですが、本来の目的とは違う理由付けをいているように思えてなりません。

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将来戦闘機のコンセプト図です。 (出典:防衛省) ※破線の赤丸は筆者が記入

将来は有人の戦闘機と無人機を組み合わせて侵攻機を迎え撃つ構想がありますが、もしかしたら、この無人機と関係があるのかもと思うのは考え過ぎでしょうか。

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コメント

こんにちは、再度おじゃまします。
防衛省30年度概算要求が既に出てたのですね。
色々と面白そうな物が有り暫くは期待と想像が膨らみます。。
特に島嶼防衛用対艦誘導弾と滑空弾はなかなかに興味がそそられます。
その中で折りたたみ翼式の対艦誘導弾は当方としては、米国のLRASM(長距離対艦ミサイル)に類似した、亜音速長距離対艦ミサイル及び巡航ミサイルではないかと想像してます。
いよいよ防衛省も日本の国防で一番欠けた敵地攻撃能力に手を付け始めたと期待したい所です。

投稿: 八雲 | 2017年9月 2日 (土) 07時36分

八雲さん、コメントありがとうございます。

従来から様々な分野の研究に手を付けていますが、今年の要求は従来にない基軸のものが多いように感じて記事にしました。

新対艦誘導弾がLRASMに似ているのはその通りだと思いますが、ハープーンの後継なので、そのまま導入することも可能なのに、わざわざ大金を投じて開発する必要があるのか疑問です。

独自開発するのは違う用途を考えているからではと、考えるのは考え過ぎでしょうか?

投稿: 雨辰 | 2017年9月 2日 (土) 10時29分

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