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2017年9月 1日 (金)

防衛省来年度予算概算要求から注目点

またまた、安全保障関係の記事で申し訳ありません。北朝鮮情勢もあり、どうしても関連の記事が多くなってしまいます。

昨日防衛省から来年度の防衛予算の概算要求が公表されました。今年は特に目を引く内容が目立ちましたので、紹介します。なお、当該のリンクを貼っておきますので、時間のある方は目を通してください。

http://www.mod.go.jp/j/yosan/2018/gaisan.pdf

まず装備の取得についてです。昨日も紹介しました弾道ミサイル防衛用のSM-6です。

・SM-6                      21億円

これは現在SM-3の発射ができるように改修を進めているあたご型イージス艦用で、数量が明記されていませんが、恐らく4発分ではないかと思います。

・SM-3ブロック2A及びブロック1B     657億円

先にブロック2Aの分が472億円とされていますので、1Bの分は185億円と見られ、恐らく9発分で、これもあたご型用と思われます。

・グローバルホーク            1機 144億円

当初価格より23%以上高騰したので、導入の可否が再検討されましたが、代替手段がなく、整備費を圧縮すると言うことで予算化されました。

・F -35A                  6機 881億円

1機あたり147億円です。当初200億円越えは必至と言われていましたが、かなり抑えられた金額です。

次は研究費です。かなり先進的なものが目立ちますが、そこそこの予算が付いており本気度が覗えます。使用している画像は全て防衛省平成30年度概算要求書からの転載です。

・EMP(電磁パルス)弾の研究         14億円

Photo_8

EMPは核爆発によって生じる電磁波によって通信や電力など社会インフラが破壊される現象ですが、これを核爆発によらず数百メートルの範囲で発生させて、敵のレーダーなどを使用不能にさせることを目的としています。

・高出力レーザーシステムの研究        87億円 

Photo_4
搭載車両のイメージ図が掲載されていますので、具体的な使用場面の想定が進んでいるようです。

・将来中距離空対空誘導弾の研究        73億円

Photo_5
これはF-35Aのウェポンベイに搭載するために、英国とミーティアを共同で改良し、機内搭載するための開発です。

・高速滑空弾の研究                 100億円

Photo_10

島嶼防衛用となっていますが、どのような場面を想定しているのか説明がないので、恐らくそれ以外の用途を目指しているように思われます。概要が良く判りませんが、各国が研究している大気圏外を飛行する超音速の長距離飛行体を目指しているのかも知れません。我が国は今のところ弾道ミサイルを保有していませんが、これが開発できれば敵基地攻撃能力を手に入れることになるかも知れません。

・新対艦誘導弾の研究              77億円 

  Photo_7
これも用途が良く判りません。特に超音速とはなっていないので、ターボファンエンジンを使用した巡航ミサイル的なものを思い浮かべますが、現在開発中の超音速のXASM-3とどう使い分けるのかが不明確です。

以上目を引いたものを、ざっと取り上げてみました。今後新たな事実が判りましたら、改めて紹介したいと思います。          

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