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2017年9月14日 (木)

新型SAMの実現性

先日来、記事に取り上げている新型SAMですが、実際に開発されれば弾道ミサイル防衛に大きな役割を果たしてくれそうですが、本当に迎撃が可能なのか実際のケースに当てはめて検証してみました。とは言っても、現段階では形にはなっていない代物ですから勝手に数値を当てはめています。条件はこんな具合です。

迎撃対象は北朝鮮が発射したノドンです。終末での速度は秒速3.3Kmとします。

新型SAMの速度は発射時にブースターを使用することとし、2パルスモーター使用と言うことで、秒速3Kmとします。(SM-3は秒速4Km)

ノドンを新型SAM配備基地から200Km手前で迎撃可能かを見てみます。

Photo

新型SAMが200Km飛ぶのに要する時間は  200Km÷3Km/秒≒66.7秒 です。

この間にノドンが進む距離は          3.3Km/秒X66.7秒≒220Km です。

と言うことは、200Km先のノドンを新型SAMで迎撃しようとすると

200Km+220Km=420Km  少なくとも420Km手前でノドンをレーダーで捉えている必要があります。

実際には新型SAMの発射手順が必要ですから、この時間を20秒とすれば

3.3Km/秒X20秒=66Km となりますので、 420Km+66Km=486Kmとなります。

つまり、およそ500Km先のミサイルを捉えることができるレーダーが必要となります。では、自衛隊にそんなレーダーはあるのでしょうか?詳しいことは明らかになっていませんが、実はそれらしいものがあります。

THAADが韓国に配備される際に、中国が内政干渉とも言える剣幕で配備反対をしましたが、THAADで使用するAN/TPY-2レーダーの探知距離が長く、中国国内の軍用機の飛行状態が丸見えになってしまうと言われました。このAN/TPY-2レーダーはXバンドの電波を使用していますが、Xバンドの電波は探知距離が一番長いと言われています。

自衛隊でこのXバンドを使ったレーダーは、P-1哨戒機に搭載されているHPS-106でアクティブ・フェイズド・アレイ方式で探知距離は一説には最大で600Kmだと言われています。AN/TPY-2レーダーは長さ13m、高さが3mと大きなサイズですが、その最大探知距離は4000Kmもあると言われています。もし、AN/TPY-2の最大探知距離が4000Kmもあるのなら、それよりも小さなHPS-106の最大探知距離が600Kmと言うのもあり得るかも知れません。

尚、レーダーの探知距離はレーダーの面積の他に、レーダーの出力によっても変わって来ますので、単純に大きさだけでは比較できませんが、HPS-106についてはあまり詳しいことが公開されていませんので、推測の域を出るものではありません。

もし、新型SAMが秒速3Kmの速度が可能であり、車載用の探知距離500Km以上のレーダーが開発できるのなら、新型SAMでミサイル防衛することは何とかなるのではないかと思われます。

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