C-2輸送機を海外初派遣
航空自衛隊の新型国産輸送機C-2は最大積載量36トン、20トンの貨物を積んで7600Kmを飛ぶ能力を持っています。海外への長距離飛行を開発理由の一つとしていたC-2輸送機ですが、これまで海外への展開はありませんでした。ところが、6日に行われた防衛大臣記者会見で初めてとなる海外への派遣が明らかになりました。
発表によれば、第一回は11月8日から17日にかけて海上自衛隊の基地があるジブチ、その後UAE(アラブ首長国連邦)に回り同国で開かれるドバイ航空ショーに参加します。ジブチへの飛行は今後予定される隊員や哨戒機の部品輸送について現地の状況を習熟することや、C-2の海外販売に向けたPRをしたいためと思われます。
C-2の輸出については8月27日付の日経新聞が記事に取り上げていました。↓
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS26H02_W7A820C1MM8000/
第二回は11月25日から12月1日の日程でニュージーランドへ派遣されます。C-2輸送機の配備基地である美保基地からニュージーランドの首都ウェリントンまでは直線距離で9540Kmありますが、貨物を搭載しない状態での航続距離が9800Kmなのでノンストップでの飛行が可能です。災害派遣などの緊急時にはオーストラリアで一回給油すれば20トンの貨物の輸送が可能となります。
輸出については、成約できるのに越したことはありませんが、仮に成約できなくとも貴重な海外への長距離飛行が今後の展開に向けて貴重な実績となりますので、無事に派遣が成功することを期待したいと思います。
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