米空軍がF-35Aを嘉手納に緊急配備
突然の総選挙によって日本国内が騒然となりましたが、その選挙が終わるのを待っていたかのように米軍に動きがありました。一つ目は西太平洋での空母2隻態勢の維持です。既に空母「ロナルド・レーガン」が韓国周辺で活動中ですが、これに続いて「セオドル・ルーズベルト」がミサイル駆逐艦など4隻とともに横須賀基地を拠点とする第7艦隊が管轄する西太平洋の海域に入ったと発表しました。「セオドル・ルーズベルト」は今月初めに米国西海岸のサンディエゴの母港を出港してアジア方面に航行していましたので、予定通りの行動です。
二つ目はF-35Aステルス戦闘機12機の嘉手納基地への緊急配備です。嘉手納基地にはF-15C/D戦闘機が以前から配備されていますが、ステルス機ではなく、地上攻撃能力も限定的です。これに対し、F-35Aは機体内部に対空ミサイルや誘導爆弾を搭載可能なため、攻撃力が格段に強まります。既に岩国基地にF-35B10機が配備済みですが、こちらは海兵隊の装備で、機内に爆弾の搭載能力はありません。米空軍は北朝鮮をけん制するため、ステルス爆撃機のB-1Bをグアムのアンダーセン基地からたびたび飛来させていますが、恐らくB-1Bの警護用を兼ねての配備と思われ、期間は半年間を予定しています。
北朝鮮の挑発に対し、口先だけでなくいざとなったら相応の行動に移せる態勢が着々と整いつつあります。このところミサイル発射も影を潜めていますが、中国の全人代も終わりましたので、もしかしたらあちらにも何か動きがあるかも知れません。
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コメント
米CNNテレビが25日に伝えるところでは、北朝鮮政府当局者の平壌でのインタビューとして、李容浩外相が「太平洋上での水爆実験の可能性」に言及したことに関し、金正恩朝鮮労働党委員長の意向を李氏は明確に理解しているとして「発言を文字通り受け取るべきだ」と語ったと言うことです。
早速いつもの口撃が始まったようです。
投稿: 雨辰 | 2017年10月26日 (木) 08時39分