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2017年10月17日 (火)

空自浜松基地の救難ヘリUH-60Jが墜落か

浜松市沖の海上を飛行していた、航空自衛隊浜松基地の救難ヘリコプターUH-60Jと午後6時頃から連絡が途絶えています。その後付近の海上で部品らしきものが発見されたとのことで、墜落したのではないかと見られています。

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救難ヘリUH-60Jです。

いやあ、ショッキングなニュースです。日曜日にエアフェスタ浜松2017があり、UH-60Jも救助の模様を披露していましたが、わずか2日後に墜落事故を起こすとは夢想だにしませんでした。海上自衛隊のSH-60Jはたびたび墜落事故を起こしていますが、空自のSH-60Jの事故はとんと聞いていませんでしたので、流石に救難ヘリは違うと高く評価していたので大変残念です。

浜松基地にはUH-60Jが最低2機配備されているようなので、恐らくもう1機が必死で捜索に当たっているのではないかと思われます。4人の乗員が無事に救助されることを心より祈っています。

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災害時の調理法

昨日、夕方のNHKで災害時の調理法について取り上げていました。番組で紹介していたのは、ポリ袋に米と適量の水を入れて大なべに浮かべ湯煎して炊飯する方法です。このやり方だと炊飯した後の器具を洗う必要がないのと、一人分の分量で炊くことができるので、後で小分けする必要がなく、衛生的にも人の手が触れないので安全であると言うことです。

ただ、使用するポリ袋から成分が溶出しないか心配だったので少し調べてみました。するとポリ袋の場合は透明な低密度ポリエチレンと半透明な高密度ポリエチレンがあり、後者の場合は耐熱温度が120℃なので、加熱調理(湯煎)に使っても問題ないとのことです。また、実際に調理に使えることを謳った製品も市販されているようなので、できればこうした表示のあるものを使った方が安心です。良く食材の保存に使っているジップロックなどのファスナー付きの製品の場合は透明であり、低密度ポリなのでこの用途には使用できません。

また、以前雑誌にビールの空き缶を使った炊飯方法が掲載されていましたが、その際ビールメーカーの広報が缶にはコーティング剤が使用されているので、できれば二次使用は避けて欲しいとのコメントがありました。気になったので、空き缶の安全性も調べてみましたが、これに関しては大妻女子大学が市販品の缶飲料について調査いた結果が発表されており、缶コーヒーなど加温された製品の溶出量が高くなる傾向があるとのことでしたが、いずれも規格内だったとのことですから、非常時には利用してもよさそうです。

我が家では都市ガスで調理していますので、災害時には使えなくなることが想定されますが、私は登山やキャンプが趣味なのでコッフェルやガスバーナーの類はたくさん所有しています。従って、直ちに煮炊きができなくなることはありませんし、非常用に2Lのミネラルウォーターを24L常時備蓄しています。

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2017年10月16日 (月)

エアフェスタ浜松2017番外編

今年のエアフェスタ浜松は残念ながら雨にたたられてしまいましたが、それでも丹念に展示物を見ていると新たな発見がありました。

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AH-1S攻撃ヘリコプターです。機体右側にバックミラー状のものが見られますが、これまでこのような部品があるとは認識していませんでした。

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以前に撮影した画像を見ると、確かに右側に何かが飛び出しています。もしかしたら本当にバックミラーなのかも知れません。

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拡大したのがこちらです。雨天で、赤いカバーを付けたので初めて存在を認識しました。気になったので調べてみたら、エアデーターエンサーシステムで、風速などのデーターを取得するセンサーのようでした。

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エプロンでファントムの離陸を待っていたら、突然ピザの配達で良く見かける3輪スクーターが誘導路を走って行きました。まさか隊員にピザの配達をしている訳ではないと思いますが、ちょっとビックリです。

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T-4練習機の2機編隊での離陸シーンですが、白煙が上がっています。これは機体から発煙しているのではなく、滑走路上の雨が水しぶきとなったもので、雨の日ならではの光景です。

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基地防空用の81式短距離地対空誘導弾発射機です。これまで実弾が装填されていると思っていましたが、よく見ると・・・・。

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予備弾の保管ケースを良く見ると、訓練弾の文字が書かれていました。どうやら通常は実弾はではなく、訓練弾が装填されているようです。

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こちらは最新式の基地防空用地対空誘導弾システムですが、訓練弾なのか確認したところキャニスターの中身は空っぽだとのことでした。民間人多数が来場する一大イベントなので、万一を考えて実弾の類は遠ざけているようです。

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2017年10月15日 (日)

雨のエアフェスタ浜松2017

今日は航空自衛隊浜松基地の航空祭であるエアフェスタ浜松2017の開催日ですが、朝から雨が降り続いています。エアフェスタに行くようになって7、8年になりますが、朝から雨が降っているのは初めてですが、間近で航空機を撮れる貴重な機会なので参加しない訳にはいきません。

今年から入場口が変更になりましたが、加えて入場時に金属探知機でのボディチェックと手荷物検査が行われるようになりました。

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基地警備用の軽装甲機動車です。これまで1台で見かけることはありましたが、複数で並んでいるのは初めて見ました。

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美保基地から浜松基地への移管が計画されているT-400練習機です。

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T-4練習機の後方は浜松のランドマークとなっているアクトタワー(地上高さ213m)ですが、雨天のために霞んでいます。

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早期警戒管制機(AWACS)のE-767です。世界で4機だけ製造された機体ですが、全てここ浜松基地に配備されています。

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ベイパーを引いて機動飛行するF-2戦闘機。雨天のためか、いつもよりベイパーが濃いような気がします。

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F-4EJファントム戦闘機です。ファントムは1972年に実戦配備された機体ですが、今も現役で活躍しています。

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化学消防車です。クリックで画像が拡大されますが、強い雨脚が映り込んでいます。午前中は止み間もあったのですが、午後からは一段と降雨が強くなり、ブルーインパルスの展示飛行も中止となってしまいました。

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2017年10月14日 (土)

タイフーン戦闘機が相次いで墜落

沖縄で輸送ヘリのCH-53Eスーパースタリオンが飛行中に火災が発生、緊急着陸して乗員全員が避難しましたが機体が炎上する事故がありました。CH-53Eは海上自衛隊も使用していましたが、老朽化により全機退役しており、今回の事故も老朽化に起因するのではないかと見られています。

ところで海外でも戦闘機の墜落事故が、それも同一機種で相次いでいます。今月12日、スペイン空軍のタイフーン戦闘機がイベントに参加してマドリード近郊の基地に帰投する途中、着陸進入する直前に突然地上に激突してパイロット1名が死亡しました。スペインでは2014年にもタイフーンが今回同様に着陸直前にコントロールを失って墜落しパイロットが死亡する事故が起きています。

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自衛隊機と飛行する英国空軍のタイフーン(一番手前)  (出典:防衛省)

先月24日にイタリア空軍のタイフーンがエアショーに参加し、ループを描いた後に、そのまま海面に激突しパイロット1名が死亡しています。更に先月13日にはイエメンで作戦中のサウジアラビア空軍のタイフーンが山に激突し、パイロット1名が死亡する事故を起こしています。

3件の事故はそれぞれ独立して発生したもので、直接の関連はないものと思われますが、戦時でもないのに、わずか一か月の間に同じ機種が3件も墜落事故を起こすことは大変稀なことなので、徹底した事故原因の究明が求められます。

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2017年10月13日 (金)

対馬のカワウソは大陸系だった

対馬でカワウソの映像が記録されたことから、絶滅したと考えられているニホンカワウソの可能性があるとして、8月から9月にかけて環境省が現地調査を行ないましたが、ニホンカワウソの可能性は否定されました。採集されたフンのDNAからユーラシアカワウソのオスであったことが明らかになりましたが、メスの存在については確認されませんでした。もしメスも生息しているようなら繁殖することも期待されますが、現時点ではその可能性はかなり低いようです。

対馬は入り江が入り組んだ複雑な地形をしており、もしかしたらニホンカワウソがひっそりと生き残っていたかもと期待していましたが、残念ながらその可能性は否定されてしまいました。ユーラシアカワウソはサハリンや韓国に生息していますが、サハリンからは遠く離れていることから、韓国から海流に乗って流れつき、生息しているものと考えられます。

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東南アジアに生息しているコツメカワウソです。

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2017年10月12日 (木)

北朝鮮が新たな挑発か

安倍首相が、年末には緊張が高まってとても総選挙を行う状況ではなくなると、解散を正当化する発言をしていますが、トランプ大統領から準備が整う年末頃に軍事行動に踏み切る可能性があることを知らされていると見るのが妥当だと考えます。また、マティス国防長官も、大統領の指示に備えなければならないと訓示しており、米軍の軍事行動の可能性が高まっているように感じられます。

そのような中、北朝鮮を訪問したロシアの議員が北朝鮮が近く米本土を射程化に置くICBMの発射を予定していると明らかにしました。また、昨日は韓国紙のアジア経済が、北朝鮮がスカッドミサイル30基をピョンヤン南方の黄州から西海岸の南浦にあるミサイル整備施設に移動させたと伝えています。

整備施設への移動が何を意味するのか不明ですが、あくまでも推測ですが通常弾頭を生物・化学弾頭に換装する可能性も排除できません。スカッドは射程的には韓国への着弾を目的としたものですが、射程を延長したER型は西日本まで到達させることが可能なので、一応注意が必要です。

ICBMの発射実験についてはいずれ行われるのは間違いないと考えますが、実際に米本土の東海岸に到達するミサイルの保有は許容できない話なので、もし実験は強行された場合には、先制的に北朝鮮の上層部及び核弾頭管理施設を攻撃する手段に打って出るのではないかと考えます。

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北朝鮮と米国が、どちらかがゲームを降りるまでチキンレースを繰り広げている格好ですが、北朝鮮としても米国との妥協は金正恩政権の瓦解を意味しますので、簡単には挙げたこぶしをおろせません。しばらくは両国の心理戦が続くのではないでしょうか。

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2017年10月11日 (水)

週末の天気が気がかり

今週末の15日は航空自衛隊浜松基地の航空祭、エアフェスタ浜松2017が予定されています。浜松基地はブルーインパルスの発祥の地であり、AWACSの配備基地でもあることから、例年多くの来場者を集める全国でも屈指の航空祭です。

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ブルーインパルスの見事な演技です。

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アフターバーナーを焚いて上昇するF-15戦闘機。浜松基地にも整備教育用にF-15が配備されていますが、こちらは小松基から飛来した機体で、普段はこのような非行を見ることはできません。

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こちらは岐阜基地からのF-4ファントム戦闘機です。

この時期なので昨年のような青空を期待したいところですが、天気予報が思わしくありません。現在のところ当日は曇り時々雨の予報で降水確率は70%となっています。まだ先の日程なので、予報が外れて何とか晴天になって欲しいところです。

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2017年10月10日 (火)

みちびき4号機打ち上げ成功

準天頂衛星の「みちびき4号機」を搭載したH-IIAロケット36号機は、本日午前7時01分37秒に種子島宇宙センターから打ち上げられ、午前7時30分に衛星を分離し、打ち上げは成功しました。これでみちびき衛星システムの当初の4機体制が完成することになり、2018年度の運用開始を目指すことになります。

今回の成功によりH-IIAロケットは30回連続での打ち上げ成功となり、H-IIAとしての成功率は97.2%、H-IIBロケットを含めた成功率は97.6%となりました。

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今回のみちびき4号機と同型の2号機の外観です。 (出典:JAXA)

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2017年10月 9日 (月)

神戸製鋼が製品データを改竄して出荷

神戸製鋼がアルミ材の出荷に際し、規格に達しない製品の品質データーを改竄して出荷していたことが明かになり、相手先ユーザーの製品の品質問題に発展する可能性があり、波紋が広がっています。

神戸製鋼が明らかにしたところによれば、10年ほど前から強度などが不足するアルミ材を品質データーを書き換えて出荷しており、こうした不正は管理職も把握しており、会社ぐるみで長期間にわたって繰り返し行われていました。アルミ材は、板や線材などの形で広く使われており、主要ユーザーにはトヨタやホンダ、三菱重工があり、MRJにも使用されていると言うことです。強度の不足した素材が使用された製品について、安全性に影響がないか早急に確認を取ることになっていますが、仮に回収と言うことになれば、その影響の大きささは図り知れません。

神戸製鋼は我が国を代表する、長い歴史のある素材メーカーですが、どうしてこのような不正に手を染めてしまったのか、ただただ驚くばかりです。先頃は、日産が完成車の出荷検査を無資格の作業者に行わせていたことが発覚しましたが、日本を代表する大メーカーで相次いで不正が長期間行われていたことは、我が国の物造りの現場が相当痛んでいる証拠であり、全てのメーカーで他山の石として足元を見直す必要がありそうです。

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2017年10月 8日 (日)

C-2輸送機を海外初派遣

航空自衛隊の新型国産輸送機C-2は最大積載量36トン、20トンの貨物を積んで7600Kmを飛ぶ能力を持っています。海外への長距離飛行を開発理由の一つとしていたC-2輸送機ですが、これまで海外への展開はありませんでした。ところが、6日に行われた防衛大臣記者会見で初めてとなる海外への派遣が明らかになりました。

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試験飛行中のC-2輸送機です。

発表によれば、第一回は11月8日から17日にかけて海上自衛隊の基地があるジブチ、その後UAE(アラブ首長国連邦)に回り同国で開かれるドバイ航空ショーに参加します。ジブチへの飛行は今後予定される隊員や哨戒機の部品輸送について現地の状況を習熟することや、C-2の海外販売に向けたPRをしたいためと思われます。

C-2の輸出については8月27日付の日経新聞が記事に取り上げていました。↓

https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS26H02_W7A820C1MM8000/

第二回は11月25日から12月1日の日程でニュージーランドへ派遣されます。C-2輸送機の配備基地である美保基地からニュージーランドの首都ウェリントンまでは直線距離で9540Kmありますが、貨物を搭載しない状態での航続距離が9800Kmなのでノンストップでの飛行が可能です。災害派遣などの緊急時にはオーストラリアで一回給油すれば20トンの貨物の輸送が可能となります。

輸出については、成約できるのに越したことはありませんが、仮に成約できなくとも貴重な海外への長距離飛行が今後の展開に向けて貴重な実績となりますので、無事に派遣が成功することを期待したいと思います。

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2017年10月 7日 (土)

静岡県で今年2例目のマダニ感染症の死者

9月にマダニ感染症を発症し、入院中だった沼津市の80代の女性が亡くなりました。静岡県では9月になって感染が相次ぎ、伊豆の国市と沼津市で4名が発症、これまでに1名が死亡していますが、亡くなった方の性別・年齢・住所等は公表されていません。

県内では2015年6月に伊豆の国市の70代の女性が死亡、2016年5月に今回と同じく沼津市の70代の女性が死亡していました。これ以外に今年5月には熱海市の80歳の女性が発症して入院しましたが、回復しています。

なんとなく予感はしていましたが、またも県東部でマダニ感染症の死者が出てしまいました。これまでの感染者、死亡者が全て県の東部に集中しています。気になったので、この原因を少し調べてみました。一つには県の東部は平地に比べて山間部が多いことが挙げられます。地図を見ても、緑で示される平野の部分はごくわずかです。

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静岡県の地図です。 (出典:国土地理院 地理院地図)

中部・西部と比べて人口の多い居住区域と山間部が非常に接近していることが判ります。言い換えればマダニが生活圏の近くに生息している可能性が高いことが考えられ、それだけ被害に合う可能性が高くなります。

二つ目には生息するマダニの種類です。マダニ感染症を引き起こすSFTSウィルスを媒介すると考えられるフタトゲチマダニの割合が東部では他の地区と比べて大変高くなっているようです。静岡県環境衛生科学研究所が2013年5月から2014年6月に行った調査ではマダニ類に占めるフタトゲチマダニの割合が、中部の15.4%、西部の9.5%に対して東部では56.4%だったと言うことです。

もし、マダニ感染症がフタトゲチマダニに噛まれたことによって感染したとすれば、東部は西部の6倍近くリスクが高いと言うことになります。

以上のことから地理的要因と生息しているダニの種類によって東部地区での発症が多くなっていることが考えられますが、事例が少ないので断定的な言えません。自然と接する時には十分に注意しながら、事態の推移を注視したいと思います。

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2017年10月 6日 (金)

東京新聞の半田記者がF-35を批判

新聞社についてはあまり期待をしないようにしていますが、東京新聞(中日新聞)の半田滋記者がまたまたやらかしてくれました。自社記事ではなくWebの現代ビジネスへの寄稿記事ですが、航空自衛隊が現在導入中のF-35について批判しています。以下引用です。

~防衛省が航空自衛隊の次期戦闘機として米国から導入するF35戦闘機のソフトウェアが未完成となっており、機関砲は撃てず、赤外線ミサイルも搭載できないことが防衛装備庁への取材でわかった。

現状では戦闘機として求められる緊急発進(スクランブル)の任務につけないことになり、最新鋭戦闘機とは名ばかりの「単なる航空機」にとどまっている。~

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53103

そのまま受け止めれば大変な事態のように感じるかも知れませんが、実はこれは全て事前に公表されていることで、今頃「取材でわかった」と言うのは噴飯ものです。近年の戦闘機の開発においては全ての操作にコンピューターが介在し、膨大な桁数のプログラムを作成させなければなりません。しかも搭載する機器も多種多様であり、全ての機器が完成してからプログラムを起こしていてはとても時間が足りません。

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飛行中のF-35です。 (出典:防衛省)

そこで、事前に開発時期と操作できるプログラムを1から7のブロックに分けて開発しており、ブロック4で当初要求目標への到達となります。新しいバージョンが出来上がれば、古いプログラムは上書きされてバージョンアップするので、なんら問題はないのです。ちなみに現在空自が調達しているのはブロック3Iのバージョンで来年予定されるブロック3Fで機関砲や赤外線追尾ミサイルの発射能力が備わります。

このようなことは全て事前に明らかにされているのに、何かとんでもないことをスクープしたかのように報じる姿勢は記者としては如何なものかと思います。筆者は東京新聞論説兼編集委員の要職にある立場なので、このような記事を外部に寄稿することを容認している中日・東京新聞も、報道機関の姿勢として問題だと考えます。

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2017年10月 5日 (木)

中国ステルス戦闘機J-20が実戦配備?

先月28日、中国国防部報道局の呉謙報道官は、中国が以前から開発していたステルス戦闘機J-20の実戦配備を開始したと国営新華社通信を通じて公表しました。J-20の配備については、今年の3月にも中国国営の中央テレビが伝えていましたが、その後実戦配備を裏付ける映像は公表されておらず、配備について国防部が直接言及したのは今回が初めてです。

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中国国産ステルス機のJ-20戦闘機

J-20は、中国が自国開発したステルス戦闘機で、2011年1月に初飛行が確認されていました。3月の報道の際にも、開発期間があまりに短いことから配備を疑問視されてきましたが、今回の報道についても具体的な画像や映像は公開されていません。ステルス機については米国と並ぶ軍事大国のロシアも開発中で、Su-57を2010年1月に初飛行させていますが、実戦配備は当初の2017年から2年先送りして2019年としています。

中国は航空機の製造に関しては国を挙げて取り組んでおり、諸外国の技術を合法・非合法含めて取得していますが、ロシアを凌駕するには至っていないと言うのが大方の見方となっています。また、J-20は米国のF-22やロシアのSu-57よりも大柄の機体となっていますが、大型の機体はステルス性を損なうことから、ステルス戦闘機としての能力について懐疑的な見方をされています。

このようなことから、J-20は戦闘機としてよりもミサイル運搬機能を持った攻撃機なのではないかとの見方もありますが、対艦攻撃用のミサイル発射母機としての運用は十分考えられるのではないかと思われます。中国は米国の空母打撃群について大変警戒しており、弾道対艦ミサイルを開発したとしていますが、実効性については疑問視されており、実際に攻撃能力を持つステルス機を開発する動機は十分です。

いずれにしても、実際に運用している映像が公開されない以上、全て推測でしかありませんので、我が国としては導入を開始したF-35ステルス戦闘機の運用能力を着々と高めて、脅威に備えることが必要であると考えます。

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2017年10月 4日 (水)

水陸両用車のAAV-7の操縦に船舶免許?

陸上自衛隊が、離島防衛の切り札として導入を進めている水陸両用車のAAV-7に法律の壁があることが話題になっています。AAV-7はキャタピラ―で走行する装甲車ですが、水に浮くことができるので沖合の輸送艦から発進して自力で岸に辿りつくことができる特殊車両です。

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海上を航行するAAV-7です。 (出典:防衛省)

海上を航行することで船舶法の適用を受けますので、海上で操縦するには船舶免許が必要となり、海上衝突防止法が要求する装置や航行方法が求められることになりますが、これでは資格を取るまで訓練自体ができません。

こうした事態は当然陸自も把握しており、船舶法・海上衝突予防法・自衛隊法などの関連法規について適用除外の申請を行っているとのことです。法律の改正を伴う訳ですから、国会での決議が必要となる訳ですが、国会は衆議院の解散によって開店休業状態です。

それにしても予算計上した時点で法改正をしておけば、今頃になって慌てる必要はないのですが、どうしてこんなことになったのか、本当に不思議でなりません。

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2017年10月 3日 (火)

名古屋城に初登城 その4

名古屋城シリーズの最終編です。名古屋城は戦災で主要な建造物を失ってしまいましたが、国宝に指定されていたこともあって、多くの測量図や写真が資料として残されました。現在木造復元中の本丸御殿も、こうした資料がなければこのような形で復元することができたか大いに疑問です。名古屋城は文化財についての図面や精密写真をきちんと管理することの重要さについても、私たちに重要な示唆をしてくれているのではないでしょうか。

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復元された本丸御殿の南正面です。二条城の二之丸御殿と比べると当然のことですが、真新しい感じがします。

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藩主に謁見する客人の控えの間であった玄関一之間と二之間です。狩野派の襖絵(模写)が客人を圧倒します。

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玄関一之間です。展示品の撮影は自由ですが、ストロボの使用は禁止されていますので、低速シャッターでの撮影です。

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表書院の一之間から上段の間を見通して。表書院は藩主と家臣の謁見に使用された場所で、上段之間の藩主に一之間の藩士が御目通りする体裁となっています。

さて、今回名古屋城を訪問するに当たって、天守や本丸御殿について調べましたが、その中で木造による復元については、オリジナルではないので文化財としての価値はないとの意見が見られました。しかし、明治初頭の西南戦争で焼失した熊本城の復元天守に対して、熊本市民が深い愛着を感じているのを見ますと、より創建当時の工法で復元することにも大きな意味があるのではないかと思えてなりません。

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これは浜松市にある二俣城の一夜天守です。二俣城は家康が遠江進出で手に入れた浜松城の支城の位置づけの城ですが、武田の南下によって激しい争奪戦を繰り広げた城です。家康が駿府に移された後、豊臣の重臣堀尾吉晴が浜松城と二俣城の城主となり、天守を持った石垣の城に作り替えたと見られています。

あるイベントで現在は失われた天守を復元したものですが、例えベニヤ造りでもこうして実体があると、天守が持つ重みを感じられるような気がします。

また、木造復元よりも石垣の修復を優先させるべきとの意見もありますが、本体工事と合わせて行う修復プランで、何ら問題はないと思います。

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これは木造復元された浜松城の天守門ですが、建物の重さは一切石垣にかかっていません。

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天守門の工事中の写真です。フェンスの中の中央の白い部分が、石垣上に新たに作られたコンクリート製の基礎部分で、建物の重量は全て基礎部分が受け止めるので、石垣には負担がかかりません。従って、必要になった時にいつでも補修工事を行うことができますので、石垣の補修を待って工事に着手する必要はないものと考えます。

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米国が北朝鮮に戦術核兵器の使用を検討か

1日の中日新聞Web版に気になる記事が載っていました。タイトルが「米、小型戦術核の開発推進検討 北朝鮮抑止へ方針転換」となっており、米議会関係者の話としてトランプ政権が北朝鮮政策の一環として小型戦術核の開発推進検討をしていると言うものですが、今のところ中日以外に取り上げたメディアはありませんので、噂話の域を出ないものだと思われます。ただし、この手の話は以前から出ていましたが、大手のメディアが公式に取り上げたのは初めてではないかと思われます。

ところで戦術核兵器とはどんなものなのでしょうか。一般的に相手国の重要な社会インフラや軍事施設を大規模に攻撃し、戦争遂行能力を奪う目的で使用されるのが戦略兵器、戦場で限定的な戦闘行為で使用するのが戦術兵器の定義です。ですから戦術核兵器と言うのは極めて限定的な小規模の核爆発を起こす核兵器と言うことになります。

かつて米国は超小型の核弾頭を開発しましたが、W54と呼ばれる核弾頭は直径が27cm、全長が40cm重量が23Kgで爆発の威力はTNT火薬に換算して250トンと言うものでした。この250トンと言うのが核弾頭としてはいかに小さいかと言えば、広島に投下された原爆が16キロトンなので、1/40の威力と言うことになります。

逆に通常火薬の爆弾の威力ですが、世界最大の爆弾と言われている米軍のGBU-43は全長9m、直径1m、重量が約10トンと超巨大な爆弾ですが威力はW54の1/25です。それでも上空で爆発させれば半径1.6Kmの範囲に爆風の危害を及ぼすとされていますので、小型とは言えW54の威力は相当なものです。

現在W54は解体されているものと思われますので、もし記事の伝えるところが本当であれば、もしかしたら再生産を検討したのかも知れません。現在、米軍が具体的な武力行使の準備を進めている兆候が見られませんが、もしかしたら米軍の人的被害を最小に抑えることができる小型戦術核兵器を選択肢に加えることはそれなりに合理性があると考えます。

問題は米国は旧ソ連との間でINF(中距離核兵器全廃条約)を結んでおり、W54を搭載するための射程500~5500Kmの弾道ミサイルを全廃して保有していないことです。記事にある開発推進とはINFに抵触しない運搬手段(地上発射以外は条約から除外)を検討しているのかも知れません。

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2017年10月 2日 (月)

小池氏の野望

小池新党の希望の党が政界を揺るがし続けています。今朝の中日新聞の世論調査では、比例区の投票先で、自民党が24%だったのに対し、希望の党が14%と自民支持のおよそ60%の支持を得ていることが判りました。

一方で若狭氏は過半数を目指す考えはないことを表明しており、小池氏と維新の松井知事との会談でも両者の共闘に踏み込む考えのないことが明らかになっています。

今回の選挙では、衆議院の定数が従来の475議席から465議席に10議席減ることになっていますので、憲法改正が可能な2/3は310議席となります。勝手な議席予想ですが、色々と不始末が重なった自民党が改選前の285議席から50議席減らして235議席、公明党が35議席から33議席、維新が15議席から10議席とそれぞれ議席を減らすのではないかと思います。以上の3党の合計で278議席なので、過半数はクリアできますが2/3には届きません。

そこで、憲法改正を是認する希望の党が32議席以上獲得すれば、改憲勢力で2/3を確保することが可能となります。民進党からの合流組が50議席、希望の党の擁立候補者が30人当選すれば80議席となり、憲法改正に慎重な姿勢の公明党を抜きにしても自民・維新・希望の党の三党で2/3の議席を確保できることになり、憲法改正に大きく近づきます。

今回、小池氏は民進党との合流をめぐり急に合流へのハードルを高くする態度を打ち出しましたが、以上の数字を考えると当面の政治状況に必要な議席を十分確保可能と踏んだが故に、敢えて数を抑える作戦に転じたのではないかと考えます。今の小池氏の勢いであれば、更なる議席の上乗せは十分可能だとは思いますが、無理して候補者を立てれば自民党の2回生議員の不始末を再現してしまう事態も起こり得ます。で、あれば無理して自民党と血みどろの戦いを演じるよりも、身の丈に合った議席にとどめて安倍首相に恩を売り、首相の座の禅譲を期待する方が得策と考えたとしても不思議はありません。

小池氏の真意は知る由もありませんが、もし私の推測の通りとすれば、国民にとっての希望の党ではなく、小池氏の野望の党と呼んでも良いのではないかと思います。

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小池氏の胸の中では将来の総理の椅子に向けての熱い思いが燃え上がっているのは間違いないでしょう。

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名古屋城に初登城 その3

関ヶ原の戦いの後、大阪方への防禦の城として徳川家康の命によって築かれた名古屋城は、大小天守と櫓、門、御殿などが明治期まで現存し、国宝に指定されましたが、昭和20年5月14日の空襲によってほとんどの建物を焼失してしまいました。文化財としての名古屋城は戦争遂行に何の寄与もしない存在であったのに、敢えて空襲目標として爆撃した米国の野蛮な行為について、世界的な文化財に対する犯罪行為として強く非難します。

名古屋城天守には焼失前の貴重な写真が展示されています。今回はカメラに収めた展示されていた写真を中心に紹介したいと思います。

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名古屋城の本丸から御深井丸にかけての航空写真です。本丸東門に焼失前の櫓門の東一之門があるのが判ります。

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表二之門付近から見た大天守です。表二之門の左右に多門櫓が建っていたことが判ります。

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御深井丸方面から見た大天守です。

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焼失前の大天守1階の内部写真です。名古屋城は戦前に国宝に指定されていたことから、精密な測量が行われて内部構造の詳細な図面やこのような写真が豊富に残されており、木造復元を可能としました。

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貴重な文化遺産であるにも関わらず、米軍の焼夷弾攻撃を受け、紅蓮の炎に包まれて炎上する名古屋城大天守です。

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大小の天守が焼け落ち、石垣のみが残った本丸の写真です。この写真を見る限り、石垣は少しも崩れることなく天に向かって聳えています。

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西之丸南側の石垣に残る瓦の破片です。石垣上にあった土塀が焼けた際に落ちた瓦が埋もれたものと思われます。

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大天守の石垣の東側と西側から撮った写真の比較です。上が西側、下が東側から撮ったものです。上の写真の左側の石垣が大天守、右側の写真が小天守です。

大天守は炎上した際に、西側の堀に崩れ落ちて石垣を焦がしたそうです。今回、空襲によって大天守の石垣がどのような損傷を受けたのか調べようとしましたが、確たる記録は発見できませんでした。しかしながら、小天守の石垣と見比べると、明らかに大天守西側の石垣には違和感を感じます。下の東側の写真と比べても石の状態が違っているように感じました。鉄筋コンクリートで再建する時に、焼けた石材を新しい石材で修復したのではないかと思われます。

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御深井丸東端にある天守の礎石の現物です。鉄筋コンクリートで天守を再建する時に石垣上からこの場所に移設され、展示されているもので、実際の天守の礎石を初めて見ることができました。

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2017年10月 1日 (日)

名古屋城に初登城 その2

前回は名古屋城の天守を違った角度から見てみましたが、今回は櫓と門です。名古屋城は昭和20年の空襲で主要な建物を焼失してしまいました。戦争遂行と全く関係ない貴重な文化財を、焼夷弾で焼き尽くした米国の蛮行は強く非難されるべきだと思います。

戦争によって江戸時代に建てられた天守や本丸御殿は焼け落ちてしまいましたが、それでも隅櫓や門の一部は火災を免れて今日に残ることができました。訪問客の多くは豪壮な天守に目が向きがちですが、こうした遺構にも注目したいと思います。

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本丸西南の重文の未申(ひつじさる)櫓です。平成22年から26年にかけて解体修理を行いましたので、きれいな外観をしています。

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写真をクリックして右側の鯱の下の紋瓦に注目してください。お城なのに菊の紋章が付いています。これは明治期に宮内省(当時)が修理を行った際の名残です。

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西之丸から本丸へ通じる重文の表二之門です。保護のため鉄板でガードされているのが残念でした。

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本丸東南隅櫓の重文の辰巳櫓です。未申櫓と同じ構造ですが、破風の形が若干違っています。後方に見えるのが表二之門です。

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本丸東二之門に建つ二之丸から昭和47年に移築された東鉄門(ひがしくろがねもん)です。後方の高い石垣は東一之門跡の桝形です。

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東二之門の本丸側です。門の両脇にあるのが本来の門の石垣です。かつてはこの石垣の上に堅固な門が築かれていました。

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東一之門の跡です。清正石は左側に石垣の中央付近にあります。案内板の後方、通路左側の手前よりの所に門の心柱と思われる石が確認できました。

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本丸から御深井丸(おふけまる)に通じる不明門。不明門を抜けて東に進むと天守が望めるポイントがありそうですが、現在石垣修理中との理由で通行止めとなっており、確認することができませんでした。石垣上部の樹木は景観の邪魔なので剪定して欲しいものです。

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西北隅櫓の重文の戌亥櫓(いぬいやぐら)です。清州櫓とも呼ばれているのは清州城の天守を移築したからと言われているからですが、確かに隅櫓とは思えない石落としを持った三層構造で、他の城の御三階櫓に匹敵する規模です。

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