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2017年10月 9日 (月)

神戸製鋼が製品データを改竄して出荷

神戸製鋼がアルミ材の出荷に際し、規格に達しない製品の品質データーを改竄して出荷していたことが明かになり、相手先ユーザーの製品の品質問題に発展する可能性があり、波紋が広がっています。

神戸製鋼が明らかにしたところによれば、10年ほど前から強度などが不足するアルミ材を品質データーを書き換えて出荷しており、こうした不正は管理職も把握しており、会社ぐるみで長期間にわたって繰り返し行われていました。アルミ材は、板や線材などの形で広く使われており、主要ユーザーにはトヨタやホンダ、三菱重工があり、MRJにも使用されていると言うことです。強度の不足した素材が使用された製品について、安全性に影響がないか早急に確認を取ることになっていますが、仮に回収と言うことになれば、その影響の大きささは図り知れません。

神戸製鋼は我が国を代表する、長い歴史のある素材メーカーですが、どうしてこのような不正に手を染めてしまったのか、ただただ驚くばかりです。先頃は、日産が完成車の出荷検査を無資格の作業者に行わせていたことが発覚しましたが、日本を代表する大メーカーで相次いで不正が長期間行われていたことは、我が国の物造りの現場が相当痛んでいる証拠であり、全てのメーカーで他山の石として足元を見直す必要がありそうです。

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