小野寺防衛相が来年1月にイージスアショアを視察
米海軍は、朝鮮半島で危機が高まっていることから朝鮮半島周辺の西太平洋に空母を3隻投入する体制に舵を切ったようです。そうした中、北朝鮮は弾道ミサイルを配備した基地周辺で活発な動きを見せており、我が国のミサイル防衛にとって待ったなしの状況が続くこととなりました。
来年度予算ではこのような事態を反映し、陸上配備のイージスシステムであるイージスアショアを導入することが内定しており、設置場所についても今後議論が交わされるものと思われます。
イージスアショアは艦艇に配備されたイージスシステムを地上に設置したもので、SM-3は地上に設置した垂直発射機であるVLSから発射されます。しかし、海上を高速で移動するイージス艦と違い、地上システムの場合は固定された設備からの発射となりますので、万一ミサイルに不備があった場合には、頭上に落下する危険を有しています。このため、イージスアショアではVLSを可動式にして角度を設け、発射に失敗した場合でも頭上に落下しない工夫がされています。
この度小野寺防衛相が、来年一月にイージスアショアの試験設備が設置されているハワイを訪問する意向であることが明らかになりましたが、導入には一基1000億円近い費用が必要と思われますので、こうした動きは当然のことと考えます。
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