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2017年11月14日 (火)

ロイターがF-3の開発決定の先送りを検討と報道

航空自衛隊のF-2戦闘機の後継となる次期国産戦闘機のF-3については、2018年4月に開発着手決定について判断することになっています。ところが、13日付の東京発のロイターが、防衛省関係者の話として、開発決定の先送りを検討中と伝えました。ロイターは「中国が空軍力を増強する中、将来にわたって日本の航空戦力が優勢を保つための戦闘機の姿を明確に描けていないため」としています。また、中国では無人機の開発・研究が進んでいるともしています。

しかし、この記事は大いに疑問で、今のところ後追いの記事はどこからも出ておらず、飛ばし記事の疑いが濃厚と思われます。F-3については防衛省から2010年に「将来戦闘機に関する研究開発ビジョン」と題する資料が公表されており、このビジョンに基づいてMDU(デジタル・モックアップ)が研究されています。

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将来戦闘機のコンセプト図 (出典:防衛省)

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将来戦闘機のコンセプト (出典:防衛省)

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将来戦闘機の空戦のイメージ (出典:防衛省)

現在このコンセプトに基づいてハイパワースリムエンジンが開発されており、既に実証試験に入っています。

中国が第4世代戦闘機の数的優位を保つ中、ステルス戦闘機J-20やJ-31を開発中であり、我が国としてこれにいかに対処するかについて、「明確に姿を描けていない」などと言うことはあり得ません。また、今後は戦闘機も無人機になるとの説もありますが、偵察機と違い、最終的には人間の判断が求められる戦闘機が無人機単独で運用されることなないだろうと考えます。

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中国が開発中のステルス機のJ-20戦闘機

弾道ミサイル防衛や、F-35Aの取得などで防衛費がひっ迫しているのは事実ですが、戦闘機の開発には10年以上の年月がかかることを考えれば、判断の先送りは致命的だと思います。

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