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2017年11月28日 (火)

自衛隊のジブチ基地拡充に批判記事

今朝の中日新聞が、日本がジブチに設置している自衛隊のジブチ基地の拡充について批判的な記事を掲載しています。大見出しで『海外「恒久」基地 なし崩し 懸念』と報じています。以下一部を引用します。

~政府は今月、隣接する土地を借り上げることでジブチ政府と合意した。事実上の基地の拡張だが、そもそも派遣目的の海賊事件は激減している。なし崩し的に進む海外基地の恒久化に、疑問の声が上がっている。~

ソマリア沖では海賊が横行し、漁船やタンカーなどが襲われてアジトまで連行され、高額な身代金を要求する事件が多発しました。記事によれば2011年の発生件数は237件にも上りました。海賊多発の背景としてソマリアでは統一的な政府が機能せず、治安が不安定な上、産業や商業が未発達で収入の手段が限られることから、手っ取り早い海賊業が横行することになった訳です。

このため各国は海軍を派遣しましたが、我が国も護衛艦や哨戒機を派遣して2011年にはジブチに基地を開設しました。こうした努力によって海賊事件の発生は、一昨年は0件昨年は2件と激減しています。記事はこうした事実を捉えて、自衛隊の派遣目的が達成されたので、派遣そのものが不要ではないかとしています。

しかし、ソマリアの国内事情が劇的に改善された訳ではなく、現状は力でねじ伏せている状況です。広い海上では中々全ての海面に目を光らすことは困難なのですが、広範囲な海域を監視する能力を備える哨戒機は昼夜を問わず長時間の飛行が可能で、海上自衛隊が派遣しているP-3C哨戒機の存在は大変大きく貢献しています。哨戒機は大変高価な機体で、海自は米軍に次ぐ規模で配備していますが、他国は保有数自体が少なく、とても海外にまで派遣する余裕がありません。

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着陸態勢のP-3C哨戒機です。

また、2011年にはアルジェリアで石油プラントがテロリストのグループに襲撃され、日本人の人質10人が殺害される事件がありましたが、このような本土から遠く離れた海外で事件が起きた時、近くに航空機を運用できる拠点を持っていることは事件解決に向けた支援を取り易くしますので大変重要です。

今回の基地拡張は現在の基地12ヘクタールの外周部分の3ヘクタールを借り上げて、警備体制を強化する目的で行われるもので、海外邦人の保護のためにも好ましいものと考えます。

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