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2017年11月30日 (木)

北朝鮮が火星15号を日本海に発射

昨日未明、北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射し、ミサイルは青森県の沖合約250Kmの海域に着水しました。発射されたミサイルは北朝鮮の発表により、これまで存在が確認されていなかった「火星15号」と判明しました。「火星15号」は高度約4500Km、飛距離約960Km飛行したものと推定されます。(北朝鮮の発表では高度4475Km,飛距離950Kmとされています。)

当初の報道で到達高度が4500Kmと伝わりましたので、果たしてそんな高度まで打ち上げることが可能なのか検証してみました。

Photo_2

ロケットやミサイルは真上方向に打ち上げられると、打ち上げの瞬間から地球の引力により、下方向に落下する力が働きます。そこで、加速段階の到達速度と時間から飛行時間53分、到達高度4500Kmが可能なのか数値を当て嵌めてみました。

地球の重力加速度は9.8m/秒2ですが、高度が上がるにつれ距離の2乗に反比例して小さくなり、高度4500Kmでは地上のおよそ1/3になります。果たして到達速度が何Kmだったら可能なのか、幾度も試算してみました。最終的に到達した結論は、到達速度6.35Km/秒、高度500Km、ブースト時間240秒で計算したところ、高度4500Kmまでの到達時間は1604秒(26.7分)に収まることが解りました。弾道飛行なので所要時間は2倍とすれば53.4分となり、概ね53分の範囲に収まりましたので、技術的には可能だと確認できました。

また本日北朝鮮が発表した画像や映像から、「火星15号」は液体燃料式の2段式ミサイルであり、1段目にメインエンジン2基を搭載した構成となっていることが解りましたが、元々「火星14号」に搭載されているエンジンが旧ソ連が開発したRD-250と考えられ、エンジン構成を2基から1基に変更したものとすれば、当初の2基に戻したと考えれば自然です。つまり、最初から2基構成で開発するよりも1基構成で開発する方が、難易度も開発費も少なくて済みますので、賢いやり方だと思います。

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