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2017年12月18日 (月)

「空自F-15J、約半数はファミコン並み?」の記事

今年も残りあと2週間ほどと押し詰まって来ましたが、個人的にはのんびりとした週明けです。来年度の予算折衝で、霞が関では各省の官僚と財務省の担当者との攻防が繰り広げられているのではないかと思いますが、昨日のYhooニュースに表題の記事が掲載され、もしかしたら情報戦の一旦かもと、一瞬考えてしまいました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171217-00010002-norimono-bus_all&p=2

記事の要約は以下の通りです。

空自は主力戦闘機のF-15Jを201機保有しているが、性能向上を果たした「F-15MJ」と、従来型の「F-15SJ」の2タイプがあり、それぞれおよそ100機ずつを占めている。F-15MJは近代化改修を行って大幅な性能向上を果たしているが、「F-15SJ」については1970年代当時の能力からほとんど変わっていない。

特にF-15SJの頭脳となる「セントラルコンピューター」は8ビットCPUで、メモリーもキロバイト単位しかなく、性能的には1983(昭和58)年に発売された家庭用ゲーム機「ファミコン」とほぼ同等、そのうえプログラムのロード用に5インチフロッピーディスクドライブまでも搭載しており、この分野ではもはや「化石」と言っても過言ではない。

最近F-15Jに対し新しい巡航ミサイルAGM-158 JASSM-ERおよびその対艦型LRASMの搭載についての報道があったが、JASSMの照準には標的の赤外線画像を送信しなくてはならないので、ファミコン並みのF-15SJでは情報処理できないので対地・対艦攻撃機とすることも不可能である。F-15SJはもはや第一線の戦力とはいいがたい存在なので、F-15SJを早期退役させてしまいF-35Aの追加調達を行ったほうが得策ではないのか。

これは全くその通りですが、実は以前から「F-15SJ」についてはPre-MSIP機と呼ばれ、その処遇について問題になっていました。つまりMSIP機に改修しようとしても費用が多額となってしまい、性能が上回る新型機を導入した方が費用的にも有利であると言うことで、性能向上が見送られ続けて今日に至っています。

そしてF-15SJが抱える戦闘機にとって一番の致命的な問題が、アクティブレーダーホーミングタイプの空対空ミサイルが使えないと言うことです。

Photo

上図は戦闘機が相手機をロックオンした状態です。アクティブレーダーホーミングミサイルであれば、この状態でミサイルを発射して相手から反撃されない安全な位置に機体を移動させることが可能です。ところがF-15SJはこの状態でレーダー波を相手に照射しつづけないと命中させることができないセミアクティブレーダーホーミングミサイルしか使えないので、相手から反撃されれば、攻撃をあきらめないと撃墜されてしまいます。

現在ではアクティブレーダーホーミングミサイルが空対空ミサイルの主流なので、これが使えない戦闘機では空中戦が戦えないと言うう訳です。このようなことから、以前からPre-MSIP機はF-35に置き換えられるのではないかと言われていましたが、政府部内でもそのような方針が固まりつつあるのかも知れません。

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