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2017年12月 8日 (金)

静岡消防ヘリ賠償訴訟で判決

2013年12月、富士山山頂付近で下山中に滑落した男性を救助しようとした静岡市の消防ヘリが、男性を吊り上げ中に落下させて救助に失敗、男性は翌日遺体で発見されました。このため、遺族が男性が死亡したのは救助の失敗によるもので、消防ヘリ側に過失があったとして損害賠償を求めて提訴したものです。救助当時の気温は氷点下14.7℃で日没が迫る中での事故でした。

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事故当時と同じ12月初旬に撮影した富士山。

京都地裁の三木昌之裁判長は昨日の判決で、「隊員に過失はない」として遺族側の請求を棄却しました。この裁判は救助される側が救助する側を訴えた裁判として、登山者や救助関係者だけでなく一般からの関心を呼び、判決が注目されていました。

判決では、原告側が救助方法や救助器具の選択について過失があったとしたことについて「救助方法の選択は救助隊員の合理的裁量に属する」として、日没が迫る強風下での厳しい条件下での救助活動を強いられた消防ヘリが取った救助方法について「合理的な裁量の範囲」と認め「隊員は股下シートの装着に時間をかけるより、一刻も早く吊り上げることを優先した。過失は認められない。」としました。

遭難者が救助できずに亡くなったのは大変残念なことでしたが、そもそも遭難救助に当たる県のヘリが定期点検で運航できず、相互応援協定に基づいて出動した静岡市の消防ヘリは富士山での救助が初めてだったとの不運な状況でした。この事故を受け、静岡市は市域の最高地点である南アルプスの間ノ岳(3189m)の標高に相当する3200m以上でのヘリによる救助活動を禁止する処置を取ることになりました。

尚、そもそもがザイルを結んだ4人全員が300mほど滑落したのが発端であり、危険個所では確保者が行動するメンバーを確保する方法を取らなかったのではないかと思われ、ザイルの使用方法に問題があったのではないかと考えますが、負傷者を救助したパーティは滑落したルートは登山道を外れた岩場であり、ルート取りにも問題があったとしています。

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