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2018年2月11日 (日)

攻撃ヘリとは

佐賀県神埼市の民家に自衛隊の攻撃ヘリAH-64Dが墜落して今日で1週間です。事故原因については今のところ明らかになっておらず、どうやら事故調査委員会の報告書まで公表されることは期待できないようです。
ところで墜落したAH-64Dですが、攻撃ヘリとはどのような航空機なのでしょうか。

世界初の攻撃ヘリは、ベトナム戦争での戦訓を元に、汎用ヘリUH-1をベースに米軍が開発したAH-1で相手の攻撃を避けるために機体の幅はわずか99cmしかありません。陸上自衛隊はAH-1の改良型であるAH-1Sを1985年頃から90機導入しています。

Uh1

ベースとなったUH-1汎用へりです。

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こちらが攻撃ヘリのAH-1Sです。機体幅の狭いのが判ります。乗員は2名ですが、機体幅が狭いため、座席は前後に配置されています。

攻撃ヘリは機首にガトリング機銃を装備し、ロケット弾や対戦車ミサイルを装備して地上の敵勢力を殲滅し、味方の輸送ヘリの安全を守ることを主任務としています。特に陸上の最強兵器と言われる戦車に対し、上空から対戦車ミサイルで攻撃することで、装甲の薄い上部を撃破できますので、一気に戦車キラーの存在となりました。半面、携帯ミサイルの進化により、歩兵からの対空ミサイル攻撃にさらされることになり、攻撃ヘリ、歩兵、戦車が三すくみの状況になり、一部では攻撃ヘリ無用論が叫ばれる状況となっています。

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AH-1Sを後ろから。エンジンはターボシャフトエンジンが1基搭載されているのが良く判ります。

陸自では老朽化したAH-1Sを更新するために、新たにボーイング社のAH-64Dの採用を決め、2006年から62機を導配備する計画でしたが途中で計画を破棄し、13機を導入したところで、採用を打ち切ってしまいました。

Ah64d

AH-64D攻撃ヘリ、愛称はアパッチです。

今回墜落したのは、この13機の内の1機でした。残る機体はわずか12機となってしまいました。陸自では当初、OH-1観測ヘリをベースに国産攻撃ヘリを開発する計画でしたが、防衛省の採用を巡って経緯が不適切と判定され、この計画は中止となってしまい、AH-64Dを更新する計画は白紙となったままです。

Oh1

AH-1Sによく似た外観の国産のOH-1観測ヘリです。

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