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2018年3月26日 (月)

中国軍機が宮古海峡を示威飛行

防衛省の発表によれば、23日に中国軍のH-6爆撃機4機、Tu-154情報収集機1機、Y-8電子戦機1機の6機が沖縄本島と宮古島の間の公海上を東シナ海から太平洋に向けて飛行し、再び東シナ海方面に引き返す飛行を行いました。

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中国軍機の飛行ルート (出典:防衛省)

このルートでの飛行は今回が初めてではありませんし、特に目くじらを立てることではありません。中国としてはこの海域を突破して太平洋に展開し、日本本土やグアムにある米軍基地を攻撃できる能力を誇示することが目的であると考えられます。ただし、実戦を想定したものであれば、当然周辺の自衛隊や米軍の部隊が迎撃することになりますので、この海峡を通る必然性はありません。

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中国軍が太平洋に出ようと思えば、台湾南方の公海上を迂回すれば、いくらでも自由に飛行が可能です。では、なぜわざわざ自衛隊の目につくルートを通るのでしょうか?

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Tu-154情報収集機です。 (出典:防衛省)

自衛隊は早期警戒機や地上のレーダーで昼夜監視を続けていますが、中国軍から見れば邪魔な存在になります。そのため、相手のレーダーの位置や周波数を知っておく必要があり、その情報を集めるのが情報収集機です。当然、スクランブルをかけたF-15のレーダー情報も収集しています。

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Y-8電子戦機です。 (出典:防衛省)

情報収集機や自身が集めた電波情報を元に、相手のレーダーと同じ周波数の電波を発信することで、相手のレーダーの機能を失わせる能力を持った航空機です。これによって相手戦闘機からの攻撃をさせなくしたり、相手が発射したレーダーホーミング対空ミサイルを無効化します。

電子戦は、相手との極めて高度な情報戦なので、平時にわざわざ手の内を見せることは考えられません。今回は、実際の飛行の中で日本側の電波を収集し、それを電子戦機の乗員に伝達し、機器を操作させる訓練が本当の目的だったのではないかと考えます。

電子戦機については、自衛隊は訓練用としは保有していますが、実戦用の装備は現段階で配備していません。ただ米軍のEA-18Gグラウラー電子攻撃機の導入を目指す動きや、同様の機能を持った電子戦用の機材の開発はしています。中国軍が電子戦機を実戦配備している中、早急にこの分野の遅れを取り戻す必要があるのではないでしょうか。

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