ヤマハ発が50ccスクーターの生産から撤退
ヤマハ発動機は15日、50ccのスクーター生産から撤退し、今後はホンダから供給を受けて販売を続けると発表しました。原付バイクのホンダとの提携については以前から明らかになっていましたので、驚くことではありませんが、とうとうその日が来たか、と言った思いです。
ホンダとの提携について両社が発表した時にも書きましたが、以前ホンダとヤマハはHY戦争と呼ばれる熾烈なシェア争いを演じました。2輪のシェアトップの座をホンダから奪えると考えたヤマハが極端な安売りで乱売を始めると、ホンダは毎週1車種を発売すると言う前代未聞の戦略を展開しました。当時、私はホンダに製品を供給している企業に勤めており、この影響を真正面から被ることになりました。
私が扱う製品は金型を必要としまいたので、試作・量産化にはそれなりの日数が必要なのですが、そんなことはお構いなしの開発計画が組まれるので、無理に無理を重ねることの連続でした。結局体力に勝るホンダがHY戦争の勝者にはなったのですが、両社とも深く傷つくこととなりました。
そのヤマハがホンダが生産したスクーターを販売すると言うのは、時代の流れとは言え感慨深い、いや深すぎる気がします。
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