海洋汚染大国の韓国
韓国の文在寅大統領は16日、釜山港未来ビジョン宣言式に出席し「釜山を世界最高の物流ハブ港にしよう」「釜山をアジアの海洋首都になるだろう」と演説し、更に「海を放棄して強国になった国はない。海洋強国は放棄できない大韓民国の未来」と付け加えました。
釜山は韓国の南端に位置し、我が国へのフェリーの発着地となるなど海運の盛んな都市なので、こうした威勢の良い話が出て来てもおかしくないのですが、韓国にはもう一つの顔があることを文大統領は口にしませんでした。
それは海洋投棄の問題です。韓国はし尿や家庭ごみ、産業廃棄物を海洋投棄してきました。その量は2005年には993万トンに上り、総合計として1億3000万トン(出典:韓国中央日報)にも達すると言われています。そして更に深刻なのが廃棄ポリタンクの投棄問題です。海洋に投棄されたポリタンクが、冬の季節風や海流によって日本海沿岸の地方に漂着する問題で、地元漁民や自治体が撤去に苦労させられています。これがどれほど深刻かと言えば、その漂着数を環境省が集計したものがありますので、表にしてみました。
環境省ではポリタンク表面に表記された文字を国別に表しています。漂着したポリタンクの全てが投棄されたものではなく、洪水などの災害時などに流出したものも含まれていると思われますが、人口比などを考慮すれば、実質的に表記国が投棄国と考えて差し支えありませんので、以後投棄国として取り扱います。
上の表だけでも韓国からの物が群を抜いて多いことが判りますが、グラフにすると更にはっきりします。韓国は廃棄物の海洋投棄を2016年に中止したとしていますが、皮肉なことに2016年が過去最多の9390個のポリタンクが我が国の海岸に漂着しています。これらの多くには酸性の液体が残されており、養殖ノリ業者が消毒のために違法に使用し、証拠隠滅のために不法に投棄したものと考えられます。
漂着ゴミ問題はかなり以前から問題となっていますが、韓国政府が真剣に取り組んでいないことは、漂着ポリタンクの数を見ても明らかです。海洋首都を目指すのも結構ですが、自国が投棄し続けている廃棄物についてもしっかりと対処して欲しいものです。
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