全ての責任は安倍首相に
森友文書の改竄問題が、日を追って重大事に進展しています。公にされた改竄文書が14通もあったことも驚きですが、一旦決裁された公文書が簡単に改竄できてしまい、何事もなかったように装うことができることに驚きを禁じ得ません。
事件に批判的な立場を含めて、元官僚だった人々は、あり得ない事態だと言っていますが、こうも簡単に改竄ができてしまうのは制度上の欠陥であり、早急に改善の必要があります。現行の書式では表紙の部分にのみ関係者が押印していますが、ページ構成などは一切触れられていませんので、表紙以降は簡単に改竄が可能です。
これを防ぐのには、予め当該の文書をPDFで作成しておき、関係者が閲覧できる状態にしておくことです。これによって関係者の手元に原本の控えが残ることになりますので、改竄すれば直ぐに露見します。
さて、問題の本質ですが、先日も書いた通り安倍首相夫人です。森友学園の籠池夫妻と懇意になったことから、夫妻にその立場をうまく利用されて行政をゆがめることとなりました。安倍夫人には秘書官が同行していましたから、当然首相にも何らかの情報は上がっていた筈です。首相側近がまともであれば、そのような中で森友学園に「特例的」な動きが見られた時点で注進が行われたことでしょう。もしかしたら、ある時点で陰に首相本人の黙認があったのかも知れません。
その後、事態は籠池夫妻の思惑通りに推移しましたから、裏に政治力が働いたのは明白です。国有地の売却に関し、財務省の側が関係者の元に出向いて折衝を行うなど、おおよそ一般の常識からは考えられません。こうした動きについても、首相周辺には伝わっていた筈ですし、もし首相夫人が関係する事案について把握していないのであれば、職務怠慢です。
何にしろ、全ては首相として財務省を統括し、夫人の夫である安倍晋三氏が自身の威光の元に不適切極まりない行動を取り続けた夫人の行動を野放しにした結果です。安倍首相の責任は極めて重いと思います。
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コメント
今朝の中日新聞に中部9県(静岡・愛知・三重・岐阜・福井・滋賀・石川・富山)の7706人に行った世論調査の結果が載っていましたが、安倍首相の政治責任があると回答したのが84.2%、首相及び夫人への忖度があったが87.7%で、私と全く同意見の人が圧倒的多数でした。
投稿: 雨辰 | 2018年3月14日 (水) 07時49分