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2018年4月18日 (水)

JAXAが再使用型ロケットの実証実験を計画

JAXAが2019年春に、再使用型ロケットの離発着実験を秋田県の能代実験場で行うことが明らかになりました。構想では全長7mほどの試験機を使い、地上100mでの離着陸を行った後、順次高度を上げ、最終的に高度5Kmまでの実験を行い、着陸誘導技術やエンジンのコントロールなどの実証実験を行うと言うことです。

米国のスペースX社はファルコンロケットの打ち上げ後、ロケットを地上や海上のプラットフォームに着陸させて再使用することに成功しています。ロケットの打ち上げ費用の内、ロケットエンジンの占める割合は大きく、スペースX社によれば最大で75%の費用を削減できると言うことです。

ロケットを繰り返し使用して費用を圧縮する試みは以前からあり、米国はスペースシャトルを運用しましたが、メンテナンス費用がかさみ、却って使い捨てロケットよりも割高になってしまいました。我が国も、この分野の技術試験に挑戦していましたが、このような状況を受け、より現実的な機体のコスト低減の方向に舵を切っていました。

ところがスペースX社の成功を見て、JAXAも改めて再使用型ロケットの分野への基礎実験を再開し、液体燃料エンジンの100回再使用の技術的裏付けを取ることに成功していました。我が国のロケット技術は信頼性において高い評価を得ていますが、諸外国と比べて打ち上げコストが高いとされ、衛星打ち上げビジネスは軌道に乗ったとは言えない状況です。今後は再使用型ロケットの使用も視野に入れ、こうした状況を打開することを期待したいと思います。

Ha31

H-2Aロケット31号機の打ち上げ  (出典:JAXA)

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