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2018年4月14日 (土)

米・英・仏がシリアにミサイル攻撃を敢行

日本時間の本日午前9時55分、米・英・仏の三ヶ国はシリアに向けて巡航ミサイルによる攻撃を開始しました。トランプ大統領は、これより先、シリアのアサド政権が国内の反体制派に対して化学兵器を使用したとしてミサイル攻撃を警告していました。米国は昨年4月6日にもシリアが化学兵器を使用したとして、巡航ミサイル59発を空軍の基地に向けて発射していました。今回は三ヶ国合わせて100発以上と、前回の2倍近い数量で、目標も複数個所となっています。

Photo

今回も米軍の攻撃を担ったトマホーク巡航ミサイルです。

これに対し、シリア政府およびロシアは、化学兵器の使用実績はなく、攻撃は国際条約違反だと米国を非難しています。しかし、前回も攻撃現場の画像に本来ある筈のない化学兵器の容器が映っていましたので、被害者の映像を見る限り、東グータで再び化学兵器が使用されたのは間違いないと思われます。

今回のミサイル攻撃に対し、シリア・ロシア両政府は強く反発していますので、これで化学兵器の使用を自粛するかは極めて疑問です。元々アサド政権は非戦闘員の反政府系の住民に対し、殺傷力を高めた樽爆弾を無差別に投下して殺傷してきました。自国民であろうと、政権に反抗する者を一切許さず、残虐な方法で殺害することを何とも思わない冷酷な体制です。今後もシリアから目をが離せない状況が続くことになりそうです。

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