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2018年4月10日 (火)

お城巡り その4

島根県西部地方で大きな地震がありました。土砂崩れや断水などの被害が報道されていますが、幸い死者はなく、今のところ城郭関係の被害も報告されていません。人命が第一ですので、文化財関係の詳細な調査はこれからなのかも知れませんが、軽微であって欲しいものです。

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国宝で世界遺産にも登録された姫路城です。平成の大修理でお色直しをした直後に訪問しましたので大変な混雑でしたが、これだけの景観を持った城は他になく、人気の高いのも当然かも知れません。

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姫路城の素晴らしいのはこうした土塀や、多くの門が残されていることです。特に土塀が現存しているのは、ここ姫路城と備中松山城くらいで大変貴重なものです。

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天守が現存する備中松山城です。手前の櫓や土塀は復元されたものです。備中松山城は山の上に築かれたので、徒歩で登る以外の手段がなく、明治の廃城令の際もそのまま放置されました。その結果天守が残ることができましたが、見事な大手門は朽ち果てて倒壊してしまったと言うことです。この大手門跡の石垣は、NHKの大河ドラマ「真田丸」のオープニングの映像に使われました。

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国の重文に指定されている天守です。内部には城主が暖を取るための囲炉裏が切られている珍しい城です。

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大手門跡を登った所にある国の重文に指定されている江戸時代からの土塀です。但し、現存しているのはくの字になった手前側の部分で、石段に沿った部分は外観を模して復元されたものです。

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天空の城、竹田城です。雲海に浮かぶ城として人気が高まりましたが、トラブルが多発して途中の林道にゲートが設けられ、朝にならないと近づくことができなくなってしまいました。当日は天気が悪く、雲が低く立ち込めて麓からはその姿を見ることができませんでしたが、いざ城に辿り付いたら晴れ上がり、しかも雲海を見ることができたので感激しました。

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石垣と雲が広がる風景はなんとも言えません。雲海はともかく、観光客が多いので、こうした写真が撮れるのは朝一番の限られた瞬間で、本当に幸運でした。

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最近になって築城年月が明らかになり、国宝に指定された松江城天守です。松江城は浜松城の城主だった堀尾吉晴が新たに築いたお城ですが、天守に付け櫓が付属している点や、天守内に井戸を掘っていることなど類似点があり、個人的な意見ですが浜松城を原型としたのではないかと考えています。

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松江城の外堀と高石垣。目を引くのは堀の幅が広く取られていることです。鉄砲を意識したものと思われますが、多くの戦を経験した吉晴が実戦を強く意識していたことが覗えます。

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