北海道から民間ロケット2号機を打ち上げへ
民間による独自の宇宙ロケットを開発中の「インターステラテクノロジズ」は3月27日、観測ロケット「MOMO」2号機を4月28日以降に打ち上げると発表しました。「MOMO」は同社が独自に開発をしているエタノールと液体酸素を使う全長9.9m、直径0.5m、重量1150Kgの1段式の液体燃料ロケットです。
昨年9月に1号機を打ち上げましたが、発射66秒後にデーター通信が途絶したため燃焼を中止、高度20Km付近への到達に留まりました。データー途絶の原因は機体強度の不足による破損で電源を喪失したためで、超小型衛星の打ち上げを目指したJAXAのSS-520 4号機の失敗のケースとよく似ています。
同社は1号機の失敗を受けて機体を改良、機体制御用のガスを窒素ガスから燃焼ガスの一部を流用する方式に変更すると共に、燃料タンクと液体酸素タンクの間の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部分と尾翼を重点に強化しましたが、性能が実証された部分については従来通りとしたと言うことです。これによって強度を増しながら、性能の低下は招かなかったと言うことです。
2号機の打ち上げでは、高知工科大学が開発した超低周波音を観測する「インフラサウンド・センサー」をペイロードとして搭載しますが、これによって商業用ロケットとしての第一歩を踏み出すことになります。「MOMO」2号機の打ち上げ成功を期待したいと思います。
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