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2018年5月13日 (日)

縁は異なもの世間は狭い

GWに四国に行って来ましたが、高知市を後にして仁淀川を遡りました。その上流域、高知市の西約40Kmに佐川町がありますが、そこに司牡丹酒造㈱があります。司牡丹(つかさぼたん)と言えば四国を代表するお酒ですが、その起源を知って驚きました。

高知城は豊臣家の家臣で掛川城の城主だった山内一豊が、関ヶ原の戦功によって高知24万石を与えられ、1603年に静岡県からはるばる移って築いた城ですが、当然家臣団もそれに従うことになりました。主席家老の深尾和泉守重良は佐川町にあった佐川城を与えられましたが、深尾家に従って移って来た商家の中に酒造りを生業とする者がおり、佐川の地で酒造りを始めたのが、司牡丹の始まりとなったそうです。

ついでに言えば、佐川町は明治が生んだ植物学者牧野富太郎の出身地なので、牧野博士にちなんで牡丹の名が冠されたのかと思いましたら、大正7年に近在の酒造メーカーが合併し、株式会社を設立する際に佐川町出身で宮内大臣を務めた田中光顕伯爵が、「今後は酒の王たるべし」と「司牡丹」と命名されたそうです。意味は、「牡丹は百花の王、さらに牡丹の中の司たるべし」だそうなので、牧野博士に全く縁がないこともなさそうです。

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大きな杉玉が吊るされた司牡丹酒造の本社です。

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右側の白い建物が本社事務所です。

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延々と酒蔵が続いています。

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真ん中の建物が直営店の「ギャラリーほてい」で縁故の品物の展示や主要製品の直売をしています。山間の小さな町のせいか、レトロな建物が多く残っています。

私は日本酒に関しては詳しい方ではありませんが、そんな私でも司牡丹の名前は知っています。しかし、このメーカーのルーツが静岡県にあったとは全く知りませんでした。いやあ、世間は狭いものです。

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