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2018年5月30日 (水)

五頭連山で遭難の親子を遺体で発見

新潟県阿賀野市の五頭連山で今月5日から行方不明となっている親子と思われる遺体が、29日に警察のヘリコプターによって発見され収容されました。五頭連山は阿賀野市の東にある松平山(標高953.9m)から、豪雪地帯だけあって5月初旬には頂上付近は2mほどの雪に覆われていたと言うことです。遭難した親子は日帰りの予定で登山を開始しましたが、道に迷い山中で一泊、翌朝「これから下山する」と電話連絡をした後に行方不明となっていました。

祖父からの遭難の一報を地元警察の処理の不手際によって初動が遅れたこともあり、連日の懸命の捜索にもかかわらず、これまで発見することができませんでした。発見現場は松平山の南西1.7Kmのコクラ沢で、その先には滝があって一般登山者では下ることができない場所でした。

Photo

五頭連山の地図です。 (出典:国土地理院 地理院地図)

青い点線が親子が予定した登山コースで、+が遺体発見現場です。現場付近は警察のヘリが何度も捜索で飛んだようですが、遭難時に雪の下に隠れてしまったのか、発見できませんでした。

今回の遭難で残念なのが登山の開始時間が遅かったことです。防犯カメラの映像などから、登山を開始したのが午後2時頃と見られていますが、これはとんでもなく遅い時間です。登山をする場合、早出、早着が原則です。これは道中で何かトラブルが発生しても、明るい時間帯であれば落ち着いて行動できるからです。5月初旬であれば、午後6時を回っても十分明るさは確保できたと思いますが、道に迷った場合は途中で暗くなってしまい、身動きが取れません。

事実、親子は予期せぬビバークを強いられた訳ですが、更に下山を強硬することによって危険地帯に足を踏み入れてしまい、遭難に至ったと推測されます。もし、おかしいと思った時点で引き返していれば、結構登山者の多い山域ですので、登山者に発見された可能性が高かったのではないかと思います。

また、登山翌日に誰にも合わなかったとしても、祖父の連絡により翌々日には大規模な捜索が開始されましたので、捜索隊に発見されたのではないかと思います。こうした道迷いによる遭難事故の場合、早く下山しようとして、そのまま下山を強行して致命傷を負ってしまうケースが多く見られますが、未知の場所を強引に下ることほど危険なことはありません。こうした場合は、例え時間がかかっても正規のルートまで引き返すのが唯一の方法です。標高が低い山でしたので、なんとか下りられると考えたのかも知れませんが、無理は禁物で、登山道が確認できる地点まで引き返すのが唯一の方法だったのですが大変残念です。

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