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2018年6月 3日 (日)

浜松城発掘調査説明会

本日午前、浜松城の発掘調査で見つかった石垣が、露出展示用に整備されたのと最新の発掘調査の説明会が開かれたので行って来ました。

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浜松城へはいつもはマイカー利用なのですが、本日はイベントで駐車場が閉鎖となっていますので、駅まではバスを利用し徒歩で向かいました。途中でリニューアルされたマンホールを見つけたのでパチリ。

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今日の浜松城。すっかり夏の装いです。

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本日お披露目された発掘された石垣の露出展示部分です。浜松城跡は現在浜松城公園として公園化されていますが、その過程で遺構の一部が破壊されてしまいました。この石垣ももっと左側まで続いているそうです。

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2015年8月に発見された当時の石垣の様子です。

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発掘で見つかった文化財は、保護のために埋め戻されることが多いそうですが、今回は市民の目に触れるように、露出したまま展示することになり、周囲を補強しています。また、石垣の上部は遊歩道の整備の過程で失われてしまっていたので、おなじ石材で積み増しされました。少し小振りな石を使っていますので、境界がぼんやりと分かるかと思います。また、石垣の下部は補強のために少し盛り土されています。

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新たに積み増しされた石垣部分。奥の方にシートが見えます。これは決して手抜き工事などではなく、旧来の石垣との境界にシートを敷いた結果だと言うことです。

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本日の説明会の目玉です。今年1~3月の発掘調査で江戸時代以前の瓦が大量に見つかっていますが、櫓があった根拠の一つとして、周囲から少し飛び出している、この石垣の形状が挙げられるとのことです。この場所は2枚目の写真の白い幟(のぼり)が立っている所です。

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浜松城天守曲輪実測図です。 (出典:浜松市文化遺産デジタルアーカイブより)

図の右下、天守曲輪の南東の隅が少し出っ張っています。ここが上の写真の位置です。このような出っ張りを出隅(ですみ)と言いますが、ここに櫓が建っていたのではないかと考えられています。(青い部分)今年の夏にこの場所を発掘して調査を行うことが決まったとのことです。

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