警官刺殺、小学校銃撃事件
昨日、富山市の交番で元自衛隊員の男が応対した警察官を刺殺、奪った拳銃を持って近くの小学校を襲撃し、正門付近で交通整理をしていた警備員の男性を射殺する事件が起きました。容疑者(21歳)は昨年3月まで陸上自衛隊に勤務して、格闘術などを習得していたと考えられています。容疑者は複数の刃物を所持し、警備員を射殺したところで駆け付けた警察官2名に発見されました。
警察官は動くと撃つと警告しましたが、刃物を持って向かった来たので、それぞれが1発ずつ拳銃を発射、内1発が容疑者の腹部に命中し、殺人罪で現行犯逮捕されました。容疑者は銃撃によって内臓を損傷しており重体だということです。
友人の死に接し、ショックを受けているところにとんでもない事件が起きたものです。交番は事件の相談や道案内、拾得物などで一般市民にとっても、馴染み深い場所です。不在の場合でも電話連絡ができるようになっており、開かれたイメージが定着しています。
容疑者はこの低い敷居を逆手に取って、銃を奪う目的で交番を襲撃し、居合わせた警官を刺殺しています。警察官はこの手の刃物による襲撃に備えて、防刃ベストを着用していますが、今回は着用していたかは明らかになっていません。
警察官が襲われて拳銃を奪われる事件は1982年以降今回を含めて16件起きており、およそ2年に1回起きていることになります。我が国では銃に対する管理が厳しいため、銃を入手する手段として警察官が襲われており、警察官の殉職もたびたび発生しています。本来治安を守る立場の警察官を襲って銃を奪うことは、それを使った犯罪を意図したもので二重の犯罪を犯すことになります。これまで警察は、銃の使用について慎重な立場を取って来ましたが、警察官の殉職を受けて必要な場合には躊躇わずに使用するように方針を転換しています。
今回、威嚇発砲なしで容疑者に発砲していますが、最初の事件の凶悪性や、児童多数が在校する小学校を襲撃していることから、発砲は正当な行為だったと考えます。今後、同様の事件が起きた場合、第二の事件が起きて新たな被害者を出さないために、警察官に拳銃を携帯させるだけでなく、離れた位置から相手を制圧できるショットガンやアサルトライフルの部隊を投入し、投降しなければ銃撃によって早期に制圧することも考えるべきです。その上で、犯人には死刑、もしくは釈放の無い無期懲役を科すことで、犯行に対する抑止力とし、再発の根を絶つべきだと思っています。
| 固定リンク
コメント