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2018年7月16日 (月)

追悼登山で七ツ石小屋へ

昨日のブログにも書きましたが、山の友人の歯ブラシさんが登山中に亡くなった終焉の地を訪ねる追悼登山に行って来ました。彼の最後の山となってしまったのは東京都の最高峰である雲取山(2017m)でした。

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この地図は国土地理院の電子地図「地理院地図」を私が加工したものです。

赤い点線がコースの概要で、奥多摩湖畔の山梨県丹波山村(たばやまむら)が入山口です。

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登り始めは杉の植林帯です。傾斜はそんなにきつくありません。

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登山道脇に廃屋が現れました。かつてはここに居を構えて暮らしていた人々の生活の跡です。

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登る時には全く気が付きませんでしたが、樹林の中に冷たい清水が湧き出る水場があります。

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途中から木々が針葉樹林から広葉樹林に模様替えします。グリーンのシャワーが登山の疲れを癒してくれます。

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平将門伝説の地、堂所(どうどころ)。遺品となった歯ブラシさんの手帳に最後に記入された地名です。ここから傾斜が一変し、それまでの緩やかな登りから息が切れるような傾斜へと変化します。

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歯ブラシさんが辿り着くことが出来なかった七ツ石小屋の裏手です。干してある布団の向こうに、沢から引いた冷たい水が出る無料の水道の蛇口があります。駐車場から小屋までの標準的なコースタイムは2時間35分ですが、我々は2時間25分かかりました。

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七ツ石小屋の内部。壁に今回救命のために使って頂いたAEDが掛かっています。小屋番の方の人柄がにじみ出たアットホームなレイアウトです。山岳コミックの「岳」が備えられていました。

小屋番の方に長時間にわたって当日の様子を伺うことができたばかりか、、お忙しい中を終焉の場所まで案内して頂きました。当日の様子については小屋のブログに詳しく記されていますので、是非ご覧ください。

http://www.tabayama.jp/nanatsuishi/post-1005/

昨日は連休中日とあって、大勢の登山者で登山道は登山者の姿が途切れることがないような賑わいでしたが、ひと月前に、この場所で一人の登山者が倒れたことに思いを馳せる様子は見られませんでした。誰もが自分は大丈夫だと信じているのでしょうが、一分先の未来は誰にも判りません。もし、体調に異変を感じたら、直ちに周囲の人に助けを求め、これからも楽しい登山を楽しんで欲しいと願わずにはいられません。

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