民間開発ロケットMOMO2号機の打ち上げに失敗
堀江貴文氏が出資するベンチャー企業インターステラテクノロジズ社(IST)が独自開発し、高度100Kmの宇宙への打ち上げを目指している液体燃料ロケット「MOMO」2号機が、6月30日午前5時30分に北海道大樹町の発射場から打ち上げられましたが、離床後4秒で地上に落下し、機体が炎上して打ち上げは失敗しました。
ISTは昨年の7月30日に「MOMO」1号機を打ち上げましたが、飛行の様子を送信するテレメトリーが途中で途絶したため、打ち上げから66秒後、高度20Km付近で地上からの指令でエンジンを緊急停止し、機体は海上に落下しています。
この時のトラブルの原因は、機体の強度不足によって打ち上げ時の振動で機体が破損、テレメトリーの電源ケーブルが切断したものと考えられたことから、機体の強度を増す改良が加えられていました。その後、燃料などの制御を行うバルブ系の不具合が見つかり、別の部品に切り替えるなどの措置を取っていましたので、今回の打ち上げには大きな期待が寄せられていました。
ロケットに使用している液体燃料ロケットはISTが独自開発したものですが、予め地上で燃焼試験をして、信頼性を確認していますので、このようなトラブルが起きるのは想定外と言えます。同社は更なる打ち上げを目指すとしていますので、徹底した原因究明を行い、次回の打ち上げでは是非成功することを期待したいと思います。
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