名古屋城木造再建計画に暗雲
名古屋市は2022年12月に名古屋城天守を木造で再建する計画を立てていますが、その実現に黄信号が灯ってしまいました。河村市長が30日の定例記者会見で明らかにしたところによれば、7月中に文化庁に提出予定だった基本計画について提出を断念したと言うことです。
天守の木造復元には、文化庁の許可が必要で、名古屋市は、31日までに、木造化の基本計画を文化庁に提出する予定でした。しかし、、7月20日、市の担当者が基本計画を提出するため文化庁を訪れたところ、石垣の保全方針について、専門家の了承が得られていないことを指摘され、提出を断念したということです。文化庁は「石垣部会の了解が必要」と主張しているようで、現段階で市側と石垣部会との間で意見の集約はできていません。
第二次大戦中に空襲で焼け落ちたため、戦後鉄筋コンクリートで復元された名古屋城天守。
元々天守とその石垣は一体のものでしたが、一旦建物が消失してしまうと石垣が新たな文化財となってしまうために、石垣を別個のものとして保全を考慮しなければならなくなっていまいます。とは言っても、天守あっての石垣なので、なんとか双方の折り合いをつけて、一丸となって再建に突き進んで欲しいものです。
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