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2018年8月 7日 (火)

JAXAが再使用ロケット開発計画を報告

衛星打ち上げコストの引き下げの手段として、使用するロケットを改修して再使用する方法があります。この方式については米国のスペースX社が先行しており、既に何十回も回収に成功し、再使用の打ち上げにも成功しています。我が国は1990年代にこの方式について研究していましたが、2008年以降開発は中断していました。

スペースX社の動きに刺激され、後追い感は否めませんが、我が国でもこの方式について開発をすすs目ることになっていますが、JAXAは今月2日、再使用型宇宙輸送システムの開発について宇宙開発部会(文部科学省 科学技術・学術審議会)において報告し、外部に公表しました。

発表された資料によれば、現在能代実験場で開発試験が行われている「飛行実験フェーズ1」で使用する垂直離着陸が可能な機体のRV-Xを使い、2018年度末に高度100mまでの飛行試験を予定しています。

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RV-Xの概要です。 (出典:JAXA報道資料より)

更に「フェーズ2」としてRV-X用エンジンを活用してより実際的な機体を製作し、再使用ロケットの技術を確立する上でのキーとなる技術を飛行実験により実証するとしています。

Photo

フェーズ2に使用する機体の概念図。 (出典:JAXA報道資料より)

こちらは姿勢制御に用いる空力操舵や着陸のための降着装置を備えています。打ち上げロケットの改修については、機体の姿勢制御やエンジンの停止や再着火、推力の制御を組み合わせることで実現可能となりますが、何より先行するスペースX社が成功していますので、要は実用技術を確立するのみです。楽観は禁物ですが、チャレンジする価値は十分ありますので今後に期待したいと思います。

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