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2018年8月10日 (金)

群馬県防災ヘリが墜落

本日午前、群馬県の防災ヘリ「はるな」(ベル412EP)が、長野県との県境に開発された新しい登山道の視察に乗員9名を乗せて現地に向かったところ、「現地に到着」の交信を最後に連絡が取れなくなりました。

現場付近を捜索したところ、午後3時過ぎに草津白根山東側の山中に墜落しているのが発見されました。機体の周辺で8名を発見し、内2名をヘリに収容して病院に搬送しましたが、二人とも死亡が確認されました。

このところ防災ヘリの墜落事故が相次いでいます。昨年3月には長野県の防災ヘリが、山岳救助訓練のために空港を離陸して間もなく鉢伏山の東斜面に墜落、乗員9名全員が死亡しています。また、2010年7月には、沢登りで遭難した登山客を救助するために出動した埼玉県の防災ヘリが立ち木に接触して墜落、乗員5名が死亡しています。2009年9月には北アルプスの奥穂高岳で病死した登山者の収容作業をしていた岐阜県の防災ヘリが岩場に接触して墜落、乗員3名が死亡する事故が起きています。

3件の事故に共通するのは、いずれの事故も山岳地帯で発生していると言うことです。山岳地帯は地形が複雑であるだけでなく、気流が不安定だったり、天候が急変しやすい特徴があります。今回の事故現場では、当時雲がかかっていたとの情報もあり、視界不良で地面に激突した可能性も考えられます。

いずれにしても、防災ヘリは天候の如何にかかわらず、要請があれば現場に向かうことになりますので、それだけ事故のリスクを抱えていることになります。要救助者を素早く収容するのは理想ですが、救助側が事故を起こしては本末転倒です。機体整備を含めて万全の態勢で臨んで欲しいものです。

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浜松市の消防ヘリ「はまかぜ」です。

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