韓国国防費が来年度8.2%増額
我が国が北朝鮮の弾道ミサイル対策としてイージスアショアを配備しようとしてることに対し、米朝首脳が直接会談し、緊張緩和を迎える中で防衛費を増額しようとしているのは時代に逆行する動きであるとの批判が出ています。
しかし、北朝鮮は核爆弾や弾道ミサイルについて具体的な廃棄のプログラムを明らかにしていませんし、米国もミサイル防衛の態勢を強化することはあっても、警戒を緩める動きは取っていません。このような中、韓国国防省は2019年の国防費を明らかにしましたが、発表によれば予算4兆7000億円で今年度の8.2%増額になると言うことです。
これに対し、2019年の我が国の防衛費は推定で5兆2986億円で、今年度予算に対し2%と韓国の伸びに対し、わずか1/4の伸びとなっています。このままで行けば、やがて韓国の国防費が我が国のそれを上回ることになりますが、我が国の防衛予算が非難の対象になっても、周辺国とのバランスが崩れることに関しては何の危惧の念も抱かれることはありません。
2015年からの日韓両国の国防予算をグラフにして見ました。金額の単位を入れ忘れてしまいましたが、億円です。ちなみに2017年のGDPは日本が48720億ドル、韓国が15380億ドルでした。
この結果どのようなことになるかと言えば、数年の内に、我が国の防衛費を韓国国防費が上回る事態が現実のものとなりそうです。韓国は北朝鮮と国境を接し、今も法的には休戦状態にありますから、それなりに国防費を費やすのは当然かも知れません。
しかし、我が国も防衛白書では北朝鮮や中国の脅威を謳っています。現在の防衛費の水準が妥当であるのか、国民的な議論が必要なのではないでしょうか。
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